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遊牧民、はじめました。 モンゴル大草原の掟

光文社新書 1328

出版社名 光文社
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-334-10423-8
4-334-10423-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 321P 18cm

商品内容

要旨

地平線の先までずっと続くモンゴルの大草原。そこに生きる“悠々自適”な遊牧民。大自然に囲まれた彼らの暮らしを想像して、一度は憧れたことがある人もいるだろう。しかし、彼らの暮らしは本当に“悠々自適”なものなのだろうか。一度で150kmにも及ぶ遊牧、マイナス40℃を下回る極寒の冬、家畜という懐事情をご近所に曝け出した生活―。本書では、そんな遊牧暮らしのリアルを、長年、彼の地でフィールドワークを続けてきた著者が赤裸々に綴る。ときに草原を馬で駆け、ときに大自然に牙を剥かれ、ときに遊牧民たちにどつかれる日々の中で気づいた、草原世界で生き抜くための「掟」とは―?

目次

第1章 遊牧民に出会う(「荒くれ者のモンゴル人」は本当か?
自分勝手なモンゴル遊牧民の苦難
遊牧民の心模様
そして草原世界への船出(馬出?))
第2章 草原世界を生き抜く知恵(遊牧民のふるまいと流儀
遊動と遊牧民の深い関係
遊牧暮らしのイロハ
アルタイ山脈最奥地での試練
厳冬期に知る草原暮らしの真髄)
第3章 遊牧民にとっての家畜(遊牧民と家畜の持ちつ持たれつ
世話の焼ける家畜の管理
肉ばかりの食事風景
乳まみれの暮らし)
第4章 野生動物とヒトの理(イヌとオオカミの傍らで生きる
「死」を運ぶネコとユキヒョウの昔語り
豊富なモンゴルの馬色を探し求めて
野生の知らせを感じ取る)
第5章 ゴビ沙漠の暮らしを追う(沙漠の暮らしを求めて
ゴビのラクダ遊牧民を訪ねる)

著者紹介

相馬 拓也 (ソウマ タクヤ)  
1977年、東京都生まれ。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程修了、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。カッセル大学エコロジー農学部博士課程修了。博士(農学)。カッセル大学エコロジー農学部客員研究員、早稲田大学高等研究所助教、筑波大学人文社会系助教などを経て、京都大学白眉センター特定准教授。専門は人文地理学、生態人類学など。過酷な世界で“いきもの”として生存してきた人類と動物の適応戦略を、中央ユーラシアを舞台に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)