• 本

怖ろしい味

光文社文庫 か45−2

出版社名 光文社
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-334-74327-7
4-334-74327-7
税込価格 565円
頁数・縦 280P 16cm

商品内容

要旨

その鮨屋は、職人が一切顔を見せない不思議な店だった。長い暖簾の奥の暗闇から、つるりとした白い手がのぞく。そして供される鮨は、あまりにも見事なものだった―(「鮨屋の怪」)。練り上げられた文章が掬い上げる虚実皮膜の世界。その筆にかかると、一杯の蕎麦が、一本の万年筆が、とたんに息吹を放ち始める。途方もない蓄積と経験に裏打ちされた珠玉の20編。

目次

食彩(桜鯛の花見
胡同の茶館
ムッシュー・バタール
リスボンのあんぱん ほか)
物彩(と思う今日この頃である
執事の偏愛
嗚呼!熱海キネマ
金メッキのデュポン ほか)

著者紹介

勝見 洋一 (カツミ ヨウイチ)  
1949年、東京・新橋に代々続く古美術商の長男として生まれる。成城大学卒業後、文革下の北京で美術品の鑑定に携わり、パリの大学で教鞭を執る。パリではレストラン・ガイドブックの星印調査員のアルバイトの経験を持ち、NHK『男の食彩』のキャスターを3年間務めた。2000年には、『中国料理の迷宮』でサントリー学芸賞を受賞。美術評論、オーディオ・ビジュアル評論などの分野でも名高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)