命の終わりを決めるとき
光文社文庫 さ22−3
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2008年6月 |
ISBNコード |
978-4-334-74430-4
(4-334-74430-3) |
税込価格 | 545円 |
頁数・縦 | 243P 16cm |
商品内容
要旨 |
重症の喘息に苦しむ患者が、心から信頼する女医に懇願した。「最期のときは早く楽にしてほしい」と。深い絆を結んできた相手の願いが、彼女に過酷な運命を突きつける(「終の信託」)。孤独な魂を救ってくれた「天から来たような男の子」。初めて愛した彼を手にかけてしまった万里。彼女が求めた本当の愛とは(「よっくんは今」)。人の心の深奥に迫る感動作二編を収録。 |
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おすすめコメント
愛の果てに立った二人の女、その選択は。神奈川共済病院に入院中の男性患者(当時57)が2001年、筋弛緩剤などを投与され死亡した事件で、神奈川県警捜査一課は、主治医だった前田ゆかり容疑者(47)を殺人容疑で逮捕した。県警は、当時の看護記録やカルテ、看護婦らの証言などから男性患者には余命があったにもかかわらず、前田容疑者が気管内チューブを抜いたことで呼吸困難に陥らせ、最終的に筋弛緩剤を投与し死亡させたと判断した。医師が信じていたのはなんだったのか。患者が医師に託したこととは……?リストカットの常習女性が、最終避難先ともいえる恋人を滅多刺しにして殺したのは――『よっくんは、今』も収録。