• 本

ロボット法 AIとヒトの共生にむけて

出版社名 弘文堂
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-335-35714-5
4-335-35714-1
税込価格 2,970円
頁数・縦 292P 20cm
シリーズ名 ロボット法

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

現代では既存のあらゆる社会システムが、ロボットやAI(人工知能)の進化スピードに追いつけなくなってきているようだ。とくに法律はこれまでヒト以外の「知能」を考慮するものではなかった。そこで欧米の法の専門家たちは近年、ロボットやAIにまつわり発生しうる諸問題に対応する「ロボット法」の研究を推進している。本書では、日本では後れを取っている「ロボット法」について、現時点での海外での研究成果や著者自身の研究の進捗を踏まえながら関係するテーマや論点を指摘・紹介。SF作品などを引用しつつ、人間が思いもよらない危険な判断や行動をもとりうるロボットの倫理問題、(人権に相当する)「ロボット権」の問題などを整理している。著者は中央大学総合政策学部教授、同大学院総合政策研究科委員長。NTTグループで法務に関わり、NTTドコモ法務室長も務めた。経済産業省「ロボット政策研究会(2005~2006年)」はじめ政府有識者会議を多数歴任。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年12月27日]

商品内容

要旨

ロボットが事故を起こしたら?ヒトを傷つけたら?「感情」を持ったら?―AI技術の進展で急浮上する数々の難問を“制御不可能性”と“不透明性”を軸にときほぐし、著名文芸作品や映画作品等にも触れながら、ロボットがもたらしうる法的論点を明快に整理・紹介。日本における「ロボット法」の礎となる、第一人者による決定版。

目次

序章―ロボット法の必要性
第1章 ロボット工学3原則
第2章 ロボットの起源と文化
第3章 ロボットの定義と特徴
第4章 ロボットの種類とその法的問題
第5章 ロボット法の核心―制御不可能性と不透明性を中心に
第6章 ロボットが感情を持つとき

著者紹介

平野 晋 (ヒラノ ススム)  
中央大学総合政策学部教授・同大学院総合政策研究科委員長。米国弁護士(ニューヨーク州)。1984年に中央大学法学部法律学科を卒業し、同年入社した富士重工業株式会社にて法務に携わり、コーネル大学大学院(コーネル・ロースクール)に企業派遣留学して1990年に修了(法学修士)。同年にニューヨーク州法曹資格試験を受験・合格。翌1991年に同大学院特別生(『コーネル国際法律雑誌』編集委員)。1995年からNTTグループ企業で法務に携わり、2000年から株式会社NTTドコモの法務室長。2004年から中央大学教授。2007年に博士号(総合政策)(中央大学)取得。コーネル・ロースクール留学以来、製造物責任法の世界的権威ジェームズ・A.ヘンダーソンJr.教授から教えを受ける。経済産業省「ロボット政策研究会」(2005〜2006年)を含む政府有識者会議を多数歴任。総務省「AIネットワーク社会推進会議」幹事、および「開発原則分科会」会長を務める(2016年〜)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)