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北朝鮮金王朝の真実

祥伝社新書 271

出版社名 祥伝社
出版年月 2012年3月
ISBNコード 978-4-396-11271-4
4-396-11271-8
税込価格 836円
頁数・縦 188P 18cm

商品内容

要旨

金正日の金日成謀殺は真実か?北朝鮮取材40年の大宅賞作家が描く3代にわたって秘められた、おぞましい血の相克。

目次

第1章 独裁体制から軍事独裁体制へ―社会主義総崩壊で必死の生き残り策
第2章 反政府暴動を反米にすり替える―アメリカを挑発して演じた、核の瀬戸際作戦
第3章 父・金日成を謀殺する―一九九〇年秋から父子の路線対立が
第4章 餓死に見せかけた大量殺人―三〇〇万人余を殺した、配給中断という奇策
第5章 金正日死後の北朝鮮はどうなる
第6章 資料―韓国月刊誌『新東亜』(二〇〇五年八月号)の論文

出版社・メーカーコメント

金正日の金日成謀殺は真実か? ◎金正日時代の異常な状況を振り返らなければ、金正恩時代の北朝鮮は語れない 北朝鮮取材40年の大宅賞作家が描く3代にわたって秘められた、おぞましい血の相克! 死後、いよいよ明らかになってきた独裁者の狂気と蛮行! ●すべては社会主義総崩壊から始まった ●素早かった金正日への権力委譲 ●行き着くところまで行った、食糧不足 ●一石二鳥の効果を上げた、核の奇策 ●罠にはまってしまったクリントン政権 ●北朝鮮核開発の歴史 ●核危機を通じて金正日の影響力が増大 ●餓死者の存在に驚いた金日成 ●金日成は、農業はうまくいっていると思っていた ●南北首脳会談をめぐる、父子のせめぎあい ●金日成急死! ●仮説を裏づける2つの文書 ●ヘリで飛来した暗殺者……(本書の内容の一部) ■北朝鮮に秘められた、金(キム)一族の血の相克! 年若い3代目に継承された北朝鮮に未来はあるのか? 「恐怖の独裁者・金正日(キムジョンイル)時代の総括抜きに、この問いに答えることはできない」とする著者は、次のように分析する。核開発の暴走、三百万人が死んだ飢餓地獄――すべては国内の反乱を恐れる金正日の計画犯罪であった。そして、路線対立が明らかになった父・金日成(キムイルソン)は、正日に謀殺されたのではないか。膨大な資料を読み解き、貴重な証言の研究の中からそう確信するに至った事実は重い。平壌(ピョンヤン)を深く知る数少ない日本人である著者が明らかにする、独裁国家の驚愕(きょうがく)の真実!

著者紹介

萩原 遼 (ハギワラ リョウ)  
1937年、高知県生まれ。大阪外大朝鮮語科卒。69年から88年まで「赤旗」記者として活躍し、72年から翌年にかけて平壌特派員として北朝鮮を現地取材。退職後、米国国立公文書館の北朝鮮文書160万ページを読破、『朝鮮戦争』(文春文庫)を著わし、開戦の発端を明らかにした。『北朝鮮に消えた友と私の物語』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。北朝鮮分析の第一人者として著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)