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古代道路の謎 奈良時代の巨大国家プロジェクト

祥伝社新書 316

出版社名 祥伝社
出版年月 2013年4月
ISBNコード 978-4-396-11316-2
4-396-11316-1
税込価格 880円
頁数・縦 226P 18cm

商品内容

要旨

1300年前の巨大な道路はなぜ造られ、廃絶したのか?奈良時代、国家を挙げて造成した古代道路「駅路」。それは、天武天皇による日本列島改造だった。文化庁文化財調査官が謎に迫る。

目次

第1章 古代道路とは何か
第2章 なぜ、造られたのか
第3章 奈良時代の交通制度
第4章 古代道路の工法
第5章 地図から読む古代道路
第6章 現代によみがえった景観
第7章 古代道路の見つけかた
第8章 廃絶の謎

出版社・メーカーコメント

1300年前の巨大な道路は なぜ造られ、廃絶したのか? 奈良時代、国家を挙げて造成した古代道路「駅路(えきろ)」。それは、天武天皇による日本列島改造だった。文化庁文化財調査官が謎に迫る! 現代によみがえった巨大なハイウェイ [直線]20km以上の直線区間が存在(現在、北海道以外で10km以上は、まれ) [幅広(はばひろ)]最小で6m、最大30m(江戸時代の五街道=3.6m) [距離]想定される総延長は東北から四国、九州まで6300km(1966年の高速道路計画6500km) [舗装(ほそう)]多層構造、側溝(そっこう)や街路樹も(建築思想は現在と同じ) ■日本にもあった! 巨大な直線道路 藤原京などの都(みやこ)と地方を結ぶことを目的に、計画的に整備・造成された古代道路「駅路(えきろ)」。その道はどこまでも直線で、巨大な幅を有していた。さらに、想定される総延長は6300キロメートルにもおよび、中世、近世、近代をしのぎ、現代の高速道路にも匹敵する。 だが不思議なことに、この大事業がなされた理由が文献史料に見当たらない。古代道路はなぜ造られ、どのようなものだったのか? そして、なぜ急に廃絶したのか? 本書では、古代史の流れとともにわかりやすく解説する。また、身近に存在する古代道路を、地図や写真などから見つける方法も披露、謎解きの世界へと誘(いざな)う。

著者紹介

近江 俊秀 (オウミ トシヒデ)  
文化庁文化財調査官。1966年、宮城県石巻市生まれ。1988年、奈良大学文学部文化財学科卒業。奈良県立橿原考古学研究所主任研究員を経て、文化庁入庁。現在、文化庁文化財部記念物課埋蔵文化財部門に勤務。専門は日本古代交通史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)