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東京大学第二工学部 なぜ、9年間で消えたのか

祥伝社新書 448

出版社名 祥伝社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-396-11448-0
4-396-11448-6
税込価格 858円
頁数・縦 216P 18cm

商品内容

要旨

かつて、東京大学に第二工学部(略称・二工)が存在した。戦時中の一九四二年四月一日に開学し、一九五一年三月三十一日に閉学となった、わずか9年間の“幻の学部”である。そして、閉学から30年後の一九八〇年代、二工出身者が次々に著名企業のトップや重役に名を連ねた。日立製作所、三井造船、三菱電機、ソニー、富士通、日産自動車、マツダ、鹿島建設、三菱商事…。多くの人材を輩出し、戦時中には最新兵器の開発に携わり、戦後は「戦犯学部」と蔑称された。その知られざる実態とともに、戦後日本経済の歩みを追う。

目次

第1章 第二工学部設立の背景
第2章 第二工学部の開学
第3章 講義内容と学生生活
第4章 戦時下の研究
第5章 戦後の変化と閉学
第6章 卒業生と戦後の日本経済

出版社・メーカーコメント

「戦犯学部」と呼ばれながらも、多くの経営者を輩出した“幻の学部”の知られざる実態―― 【本書の目次から】 ●石原莞爾(いしわらかんじ)と宮崎正義(みやざきまさよし) ●軍艦の神様・平賀譲(ひらがゆずる) ●千葉には行きたくない!? ●二工(にこう)にあって、一工(いちこう)にないもの ●多彩で多才な教授陣 ●最先端の講義内容 ●日本とドイツにのみ存在した造兵学科 ●日本初のジェット戦闘機「橘花(きっか)」の開発 ●石川六郎(いしかわろくろう)の奇妙な経験 ●「戦犯学部」の蔑称(べっしょう) ●第二工学部を廃止せよ! ●第二工学部から生産技術研究所へ ●経済発展と工学部出身者 ●「ジャパン・アズ・ナンバーワン」世代 ●第二工学部が問いかける、現在の課題 ……ほか ■“幻の学部”の実態に迫る! かつて、東京大学に第二工学部(略称・二工(にこう))が存在した。戦時中の1942年4月1日に開学し、1951年3月31日に閉学となった、わずか9年間の“幻の学部”である。そして、閉学から30年後の1980年代、二工出身者が次々に著名企業のトップや重役に名を連(つら)ねた。日立製作所、三井造船、三菱電機、ソニー、富士通、日産自動車、マツダ、鹿島建設、三菱商事……。多くの人材を輩出し、戦時中には最新兵器の開発に携(たずさ)わり、戦後は「戦犯学部」と蔑称(べっしょう)された。その知られざる実態とともに、戦後日本経済の歩みを追う。

著者紹介

中野 明 (ナカノ アキラ)  
ノンフィクション作家、同志社大学非常勤講師。1962年、滋賀県生まれ。1985年、立命館大学文学部哲学科卒業。情報通信・経済経営・歴史民俗の3分野で執筆を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)