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石原莞爾の世界戦略構想

祥伝社新書 460

出版社名 祥伝社
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-396-11460-2
4-396-11460-5
税込価格 1,430円
頁数・縦 406P 18cm

商品内容

要旨

満州事変の首謀者であり、希代の戦略家として知られる石原莞爾。太平洋戦争に至る戦前の歴史は、石原を抜きには考えられない。戦後七〇年を経て、石原への関心は衰えることなく、伝記をはじめとする出版物は途切れることがない。ところが、石原の戦略構想を分析・検討したものは、ほとんど見当たらない。本書は、石原の戦略構想を時代状況や陸軍の動向と関連づけて詳しく検討、その行動を紹介するものである。戦略なき国家・日本(それは今も変わらない!)にあって、石原は何を考え、何をしようとしたのか―そこには、歴史の教訓が隠されている。

目次

プロローグ 柳条湖事件―石原莞爾登場
第1章 満州事変と石原莞爾(1)―南満州占領と陸軍中央
第2章 満州事変と石原莞爾(2)―北満州進出と陸軍中央
第3章 昭和初期の戦略構想(1)―世界最終戦争論と満蒙領有
第4章 昭和初期の戦略構想(2)―日米持久戦争の想定
第5章 参謀本部時代の戦略構想(1)―対ソ連戦備の問題
第6章 参謀本部時代の戦略構想(2)―対中国政策の転換
第7章 日中戦争と石原莞爾(1)―華北での日中衝突
第8章 日中戦争と石原莞爾(2)―全面戦争と石原の失脚
エピローグ 太平洋戦争―失脚後の石原莞爾

出版社・メーカーコメント

何を考え、何をしようとしたのか―― その思想と行動を徹底分析。そこから見えてきたのは、戦略なき国家・日本の姿だった。プロローグ 柳条湖(りゅうじょうこ)事件――石原莞爾登場 第一章 満州事変と石原莞爾(1)――南満州占領と陸軍中央 第二章 満州事変と石原莞爾(2)――北満州進出と陸軍中央 第三章 昭和初期の戦略構想(1)――世界最終戦争論と満蒙領有 第四章 昭和初期の戦略構想(2)――日米持久戦争の想定 第五章 参謀本部時代の戦略構想(1)――対ソ連戦備の問題 第六章 参謀本部時代の戦略構想(2)――対中国政策の転換 第七章 日中戦争と石原莞爾(1)――華北での日中衝突 第八章 日中戦争と石原莞爾(2)――全面戦争と石原の失脚 エピローグ 太平洋戦争――失脚後の石原莞爾 ■昭和陸軍の最重要人物、その思想と行動を探る 満州事変の首謀者であり、希代(きたい)の戦略家として知られる石原莞爾。太平洋戦争に至る戦前の歴史は、石原を抜きには考えられない。戦後70年を経(へ)て、石原への関心は衰(おとろ)えることなく、伝記をはじめとする出版物は途切(とぎ)れることがない。ところが、石原の戦略構想を分析・検討したものは、ほとんど見当たらない。本書は、石原の戦略構想を時代状況や陸軍の動向と関連づけて詳しく検討、その行動を紹介するものである。戦略なき国家・日本(それは今も変わらない!)にあって、石原は何を考え、何をしようとしたのか――そこには、歴史の教訓が隠されている。

著者紹介

川田 稔 (カワダ ミノル)  
日本福祉大学子ども発達学部教授、名古屋大学名誉教授、博士(法学)。1947年、高知県生まれ。1978年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。日本福祉大学教授、名古屋大学大学院教授などを経て現職。専門は政治外交史、政治思想史。著書に『昭和陸軍の軌跡』(山本七平賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)