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お殿様、外交官になる 明治政府のサプライズ人事

祥伝社新書 522

出版社名 祥伝社
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-396-11522-7
4-396-11522-9
税込価格 924円
頁数・縦 262P 18cm

商品内容

要旨

明治政府は、藩主出身者、いわば「元お殿様」を公使としてイタリア、フランスなどの外国へ派遣していた。彼らは外交のプロではない。現地語は話せないし、なかには洋行の経験がまったくない人もいた。ちゃんと務まったのか?とはいえ、「お殿様→公使」の転身を認められただけあって、夜会、晩餐会、国王との謁見をこなし、社交では夫以上に活躍する公使夫人もいた。また、ある公使は赴任先に妾を同伴するなど、エピソードには事欠かない。日本の“国際デビュー”顛末記。

目次

序章 ツルの一声
1章 鍋島直大―圧倒的な財力で外交の花を演じる
2章 浅野長勲―洋行経験なく、外交官生活も二年で終了
3章 戸田氏共―当代一の美人妻が醜聞に見舞われる
4章 蜂須賀茂韶―妾を同伴で海外赴任を敢行
5章 岡部長職―高い能力で明治の世をみごとに渡る
6章 柳原前光―権力者におもねらず、ライバルに水をあけられる
7章 榎本武揚―朝敵から一転、引く手あまたの「使える男」

出版社・メーカーコメント

なぜ、この男たちが抜擢されたのか?重要なのは、能力? 経済力? コネ?それとも、内助の功?[本書に登場する人物]・鍋島直大(なべしまなおひろ) 佐賀藩藩主圧倒的な財力で外交の花を演じる・浅野長勲(あさのながこと) 広島藩藩主洋行経験なく、外交官生活も2年で終了・戸田氏共(とだうじたか) 大垣藩藩主当代一の美人妻がスキャンダルに見舞われる・蜂須賀茂韶(はちすかもちあき) 徳島藩藩主妾同伴で海外赴任を敢行・岡部長職(おかべながもと) 岸和田藩藩主高い能力で明治の世をみごとに渡る・柳原前光(やなぎはらさきみつ) 公家権力者におもねらず、ライバルに水をあけられる・榎本武揚(えのもとたけあき) 幕臣朝敵から一転、引く手あまたの「使える男」■教科書には書かれていない日本外交史明治政府は、藩主出身者、いわば「元お殿様」を公使としてイタリア、フランスなどの外国へ派遣していた。彼らは外交のプロではない。現地語は話せないし、なかには洋行の経験がまったくない人もいた。ちゃんと務まったのか?とはいえ、「お殿様→公使」の転身を認められただけあって、夜会、晩餐(ばんさん)会、国王との謁見(えっけん)をこなし、社交では夫以上に活躍する公使夫人もいた。また、ある公使は赴任先に妾(めかけ)を同伴するなど、エピソードには事欠かない。日本の“国際デビュー”顛末(てんまつ)記。

著者紹介

熊田 忠雄 (クマダ タダオ)  
1948年、福島県生まれ。早稲田大学卒業後、1970年にニッポン放送入社。報道記者、報道部長、編成局長、取締役を経て、2005年に退社。以後、早い時期に世界各地へ飛び出した日本人の足跡や江戸・明治創業の老舗商店の屋号来歴、現在居住している東京・本郷の地域史などをテーマに執筆、講演活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)