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軍務局長武藤章

祥伝社新書 694

出版社名 祥伝社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-396-11694-1
4-396-11694-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 356P 18cm

商品内容

要旨

昭和陸軍を体現し、昭和史の鍵を握る男。武藤章は昭和陸軍のなかでも強い存在感を放っている。二・二六事件後に成立した広田弘毅内閣では組閣に介入、盧溝橋事件後は日中戦争を推進し、近衛文麿の新体制運動に参画したが、日米間に暗雲が漂うと避戦に尽力。開戦後は師団長、方面軍参謀長として戦闘に従事した。戦後は東京裁判においてA級戦犯とされ、巣鴨拘置所で処刑された。また、武藤が務めた軍務局長は昭和十年代、軍内外に強い政治力を発揮し、時の政権をも左右するほどの権勢を誇った。昭和史の折々に登場する武藤、その生涯を追うことで、昭和史と昭和陸軍を読み解く。

目次

第1章 煩悶―軍人に向いていない青年
第2章 派閥抗争
第3章 日中戦争
第4章 軍務局長(1)新体制運動
第5章 軍務局長(2)日米交渉
第6章 軍務局長(3)開戦へ
第7章 師団長として
第8章 フィリピンの戦い
終章 東京裁判、そして死

著者紹介

岩井 秀一郎 (イワイ シュウイチロウ)  
歴史研究者。1986年、長野県生まれ。2011年、日本大学文理学部史学科卒業。以後、昭和史を中心とした歴史研究・調査を続けている。著書に、『多田駿伝』(山本七平賞奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)