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まち

出版社名 祥伝社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-396-63580-0
4-396-63580-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 290P 20cm

商品内容

要旨

尾瀬ヶ原が広がる群馬県利根郡片品村で歩荷をしていた祖父に育てられた江藤瞬一。高校卒業とともに上京し、引越の日雇いバイトをしながら荒川沿いのアパートに住んで四年になる。かつて故郷で宿屋を営んでいた両親は小学三年生のときに火事で亡くなった。二人の死は、自分のせいではないかという思いがずっと消えずにいる。近頃は仕事終わりにバイト仲間と他愛のない話をしたり、お隣の母子に頼まれて虫退治をしたり、町の人々に馴染みつつあった。そんなある日、突然祖父が東京にやって来ると言い…。じいちゃんが、父が、母が、身をもって教えてくれたこと。

おすすめコメント

男手ひとつで育ててくれた、じいちゃんは言った。「人と交われ。町で、人のなかで生きていける人間になれ」僕は村を出て東京でひとり、暮らしはじめた――。ひとがつながり、まちができる。僕にもうひとつ、帰る場所ができた。

著者紹介

小野寺 史宜 (オノデラ フミノリ)  
千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し、単行本デビュー。『ひと』(祥伝社刊)が2019年本屋大賞第2位となりベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)