• 本

ウミウシの生態観察図鑑 食餌、飼育記録から繁殖まで知られざる生存戦略を知る

ネイチャーウォッチングガイドブック

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-416-52356-8
4-416-52356-4
税込価格 3,960円
頁数・縦 223P 21cm

商品内容

要旨

ウミウシの生態は、いまだに謎が多く未解明な点が多い。全国の水族館でも飼育経験が少ないなか、かごしま水族館『うみうし研究所』は、日本で初めてウミウシの常設展示を開設した。本書は、展示で飼育をした232種のウミウシの生態を掲載。各種ウミウシの飼育で重要な、カイメンや海藻などの食餌についても紹介。その他、摂食や交尾、産卵などの様子を撮影した写真も多数掲載したウミウシの魅力満載な1冊となっています。採集や飼育のコツも見どころです。これを読めばあなたもウミウシマスターに!

目次

第1章 ウミウシの基礎生態
第2章 ウミウシの探し方から飼育まで
第3章 ウミウシの飼育生態図鑑(オオシイノミガイ目
フシエラガイ目
裸鰓目
ヒトエガイ目
頭楯目
アメフラシ目
翼足目
嚢舌目)

出版社・メーカーコメント

 ウミウシ図鑑はいくつか出版されていますが、それらは種の図鑑であり、実際には、その種の分類でも毎年変更が生じてしまうほと、ウミウシについてはまだまだ謎が多い動物といえ、これだけ一般の人にも認知されている動物ではあるが、その生態は意外に知られていない。 それもあって水族館でもウミウシを飼育しているケースは少なく、その一番の理由は食餌で、各々の種により違った固有の新鮮なカイメンや海藻を定期的に入手する必要があることが一番の問題であり、ウミウシが家の水槽で飼育できたらどんなにきれいなんだろう…と思う人は多い。 そこで日本で唯一ともいえるほどウミウシの展示飼育に力を入れている「かごしま水族館」ウミウシ担当、西田氏を著者に、ウミウシの飼育によりわかってきた、その接餌生態や繁殖生態、生存戦略などとともに、主なウミウシ(232種程度)の餌(169種)や貴重な飼育記録を紹介。同時に飼育するとした場合の飼育設備や飼育条件なども掲載。

著者紹介

西田 和記 (ニシダ カズキ)  
1987年、愛媛県宇和島市生まれ。2010年、千葉大学理学部生物学科卒業。同年よりかごしま水族館勤務。飼育技師・学芸員。鹿児島県下海域におけるウミウシ相調査を継続し、これまでに約650種を確認。ウミウシ類の飼育・展示、繁殖手法の確立へ取り組み、2017年に水族館では日本初となるウミウシ類の常設展示『うみうし研究所』を同館内に開設。現在までに4種のウミウシの飼育下繁殖に成功。鹿児島県内では磯のウミウシ観察会を主催する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)