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解離性障害 「うしろに誰かいる」の精神病理

ちくま新書 677

出版社名 筑摩書房
出版年月 2007年9月
ISBNコード 978-4-480-06383-0
4-480-06383-8
税込価格 880円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

「うしろに誰かいる」という感覚を、頻繁に訴える人たちがいる。また、かれらは同時に、体外離脱や「霊」体験があるといった共通点をもつ。このような症状が高じると、リストカットや大量服薬をして、精神科を訪れることになる。さらに高じると、解離性同一性障害(多重人格)とよばれ、ときに暴力的にもなる。本書では、現代日本の解離の姿を、具体的な症例をあげて描き、寛解に至る道筋を照らし出す。

目次

第1章 解離性障害とはどういうものか
第2章 解離以前の体験
第3章 彼女たち(彼ら)はどのように感じているか―解離の主観的体験
第4章 解離の構造
第5章 外傷体験は解離にどのような影響を与えるか
第6章 解離の周辺
第7章 解離とこころ―宮沢賢治の体験世界
第8章 解離への治療的接近

著者紹介

柴山 雅俊 (シバヤマ マサトシ)  
1953年愛知県生まれ。東京大学医学部卒業。精神病理学専攻。虎の門病院精神科医長を経て、現在、東京大学精神神経科講師。医学博士。最近は解離性障害に関心を持ち、100例を超える豊富な臨床経験から、外国直輸入ではない独自の病態理解と治療に没頭している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)