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台湾とは何か

ちくま新書 1185

出版社名 筑摩書房
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-480-06891-0
4-480-06891-0
税込価格 968円
頁数・縦 270P 18cm

商品内容

文学賞情報

2016年 第11回 樫山純三賞受賞

要旨

台湾が激しく動いている。戦後日本は台湾に撤退した中華民国と国交を結んだが、後に中華人民共和国と国交正常化を行い、台湾は遠い存在になった。しかし、目覚ましい経済発展と見事な民主化、東日本大震災での日本への巨額の支援もあり、台湾は再び身近で重要な存在になりつつある。台湾は中国にとってのアキレス腱であり、日本にとってのジレンマだ。日中台の複雑なトライアングルの中、台湾は絶妙のバランス感覚で日中と巧みに渡り合う。二〇一六年総統選挙で劇的な政権交代を遂げた最新の姿を、政治、歴史、社会から解き明かし、冷戦期の固定観念から脱した新しい「台湾論」を提言する。

目次

序章 転換期の台湾
第1章 「台湾人の総統」になれなかった馬英九
第2章 台湾と日本
第3章 台湾と中国
第4章 台湾と南シナ海・尖閣諸島・沖縄
第5章 台湾アイデンティティ
第6章 例外と虚構の地「台湾」
第7章 日中台から考える
終章 日本は台湾とどう向き合うべきか

おすすめコメント

国力において圧倒的な中国・日本との関係を深化させる台湾。日中台の複雑な三角関係を波乱の歴史、台湾の社会・政治状況から解き明かし、日本の進路を提言。

著者紹介

野嶋 剛 (ノジマ ツヨシ)  
1968年生まれ。朝日新聞入社後、シンガポール支局長、政治部、台北支局長、国際編集部次長、アエラ編集部などを経て、2016年4月からフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)