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天皇の戦争宝庫 知られざる皇居の靖国「御府」

ちくま新書 1271

出版社名 筑摩書房
出版年月 2017年8月
ISBNコード 978-4-480-06975-7
4-480-06975-5
税込価格 880円
頁数・縦 230P 18cm

商品内容

要旨

存在が隠されている一角が皇居にある。かつて「御府」と呼ばれた五つの施設。振天府(日清戦争)、懐遠府(北清事変=義和団事件)、建安府(日露戦争)、惇明府(第一次大戦、シベリア出兵)、顕忠府(済南・満州・上海事変、日中・太平洋戦争)には、戦利品や戦病死者の写真・名簿が収蔵され、天皇が英霊に祈りを捧げていると伝えられた。国威発揚、戦没者の慰霊・顕彰、国民と軍に対する教育施設、つまり「皇居の靖国」といえる。しかし、戦後その存在は封印されてしまった。皇居に残された最後の禁忌を描き出す歴史ルポルタージュ。

目次

序章 存在が隠されている皇居の一角
第1章 「朕が子孫、臣民に知らしむべし」―戦勝の記念と皇恩
第2章 輝ける明治の戦果―国民教育の施設へ
第3章 開放と崇敬の衰退―大正期の遠い戦争
第4章 靖国神社との直結―昭和の「十八年戦争」
第5章 封印された過去―歴史の宝庫として残った戦後

おすすめコメント

御府は「皇居の靖国」といえる。しかし戦後その存在は封印されてしまった。皇居に残された最後の禁忌を描き出す歴史ルポルタージュ。

著者紹介

井上 亮 (イノウエ マコト)  
1961年大阪生まれ。86年日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、法務省などを担当。現在、編集委員(皇室、近現代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)