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親鸞・普遍への道 中世の真実

ちくま学芸文庫 ア9−4

出版社名 筑摩書房
出版年月 2007年4月
ISBNコード 978-4-480-09053-9
4-480-09053-3
税込価格 1,540円
頁数・縦 342P 15cm

商品内容

要旨

親鸞はいかなる人物か。その思想はどのような今日的意義をもっているのか。親鸞に親しむほどに既成教団を否定せざるをえず、浄土真宗の末寺に生まれながらあえて寺院を離れた著者が、一市民として全存在をかけて親鸞の求道に分け入る。自己の無力を知り弥陀の本願に依ることでどのような者も救われるという「絶対他力」の教えは、ケガレを忌み、占い、苦行や作善、祖先崇拝に救いを求めた中世人に、いかばかりの衝撃をもたらしたか。中世の「聖なる世界」の構造をトータルに把握し、そのなかで親鸞が切り開いた「絶対他力」という「普遍への回路」を明らかにする、渾身の著。

目次

序章 柳田國男と真宗
第1章 忌みの風土と専修念仏の誕生
第2章 宿業から煩悩へ
第3章 幻想としての浄土
第4章 仮の認識
終章 中世の真実

著者紹介

阿満 利麿 (アマ トシマロ)  
1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、明治学院大学名誉教授。日本宗教思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)