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日本の百年 7

アジア解放の夢 1931〜1937

ちくま学芸文庫 ニ9−7

出版社名 筑摩書房
出版年月 2008年4月
ISBNコード 978-4-480-09077-5
4-480-09077-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 555P 15cm
シリーズ名 日本の百年

商品内容

要旨

開国以来、日本の歩んできた100年、そこに生きた人々、当時の雰囲気、世相風俗を浮き彫りにした、臨場感あふれる迫真のドキュメント。公式記録や史料、体験談、新聞、雑誌、回想録、流行歌にいたるまで多方面から取材し、時代の種々相を写し出した記録現代史全10巻。復刊を待望された名著の文庫化。第7巻は、1931年の満洲事変から1937年の南京攻略の時代。内に東北農村の大凶作、権力による苛烈な弾圧、昭和維新の嵐。外に満州国の建設、抗日の激流。社会は不安と退廃に澱んでいた。その矛盾がついに大陸に噴出し、アジア解法の大義のもと、日中戦争が始まる。異常な時代の日本人の思想と行動。

目次

アジアの郷愁
第1部 不安の気流(飢える人びと
狂騒の都市
くずれゆくもの
倒錯の時代)
第2部 急進的な人びと(政治軍人登場
昭和維新の歌
赤旗を守って
地下の英雄像)
第3部 天皇の国家(愛国神話のあけぼの
転向時代
異端の追放)
第4部 アジアの戦い(建国をめぐって
王道楽土
民族移動
中国の抗戦)

著者紹介

橋川 文三 (ハシカワ ブンソウ)  
1922年−1983年。長崎県(現対馬市)生まれ。東京帝国大学法学部卒業。明治大学政経学部教授として近代日本政治思想史を教える。日本浪曼派、超国家主義、農本主義などの思想を研究し執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)