スタンツェ 西洋文化における言葉とイメージ
ちくま学芸文庫 ア27−1
出版社名 | 筑摩書房 |
---|---|
出版年月 | 2008年3月 |
ISBNコード |
978-4-480-09131-4
(4-480-09131-9) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 380,7P 15cm |
商品内容
要旨 |
たとえば「メランコリー」。フロイトやラカンら近代の精神分析学により「対象」と「所有」の病理とされ研究対象となったこの病は、中世の修道士の無気力に発し、「狂気」「欲望」「並外れた詩人」という極端な矛盾を孕む黒胆汁の気質と考えられ、デューラーの作品に結晶する。中世の物語や恋愛詩、エンブレムや玩具、ダンディズムや精神分析、それらは言葉とイメージがつむぎ出した想像と忘却の変遷の保管庫=「スタンツェ」である。西洋文明における豊饒なイメージの宝庫を自在に横切り、欲望・感情・言葉のみならず欠乏・喪失が表象に与えてきた役割をたどる。21世紀を牽引する哲学者の博覧強記。 |
---|---|
目次 |
第1章 エロスの表象像(白昼のダイモン |