
かたり 物語の文法
ちくま学芸文庫 サ24−1
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2008年2月 |
ISBNコード |
978-4-480-09133-8
(4-480-09133-5) |
税込価格 | 1,045円 |
頁数・縦 | 195P 15cm |
商品内容
要旨 |
「歴史学は客観主義、実証主義の過度の呪縛から逃れ、小説の手法を用いながら、具体的な効果を現さなければならない」。この折口信夫の論を受け著者は、虚構―実録の双方根底に“かたり”という共通の基盤を見出した。歴史を伝える上で「(過去を)はなす」のか「かたる」のか、それら馴染み深い言葉の用法を比較しながら、物語を提示する「言語」の位相を考察。その帰結で科学の理論と、物語・詩との間に著しい類似点があることが披露される。カント研究第一人者でありながら、哲学の枠を超え、和洋の垣根なく、領域横断的な発想をもつ著者ならではの縦横無尽な論究。 |
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目次 |
第1章 “かたり”の基底(詩と歴史 |