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〈象徴(シンボル)形式〉としての遠近法

ちくま学芸文庫 ハ19−4

出版社名 筑摩書房
出版年月 2009年2月
ISBNコード 978-4-480-09168-0
4-480-09168-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 235P 15cm

商品内容

要旨

今日ではほとんど自明なもののように受け止められている透視図法。それは、完全に合理的な空間=無限で連続的な等質的空間を表現するために編み出されたものであり、人間の直接的経験・知覚の原理とは必ずしも一致するものではない。あくまで、ある時代の精神が求めたシンボル的な制度、教義的な形式だったのである。古代の曲面遠近法、ルネサンス期の平面遠近法の成立、近代以降の多様な展開を追いながら、時代の空間観・世界観を、広く人間の精神史と対応させて捉える。美術史・認知科学・建築論など、幅広い分野において今日いっそう参照される記念碑的論考。

著者紹介

パノフスキー,エルヴィン (パノフスキー,エルヴィン)   Panofsky,Erwin
1892‐1968年。ドイツ・ハノーヴァー生れ。1926年よりハンブルグ大学に在職、ヴァールブルグ研究所との交流をもち、図像解釈学(イコノロジー)の手法を用い、広範な分野において文化史的美術研究を進める。1931年より渡米、ニューヨーク大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで教鞭をとる
木田 元 (キダ ゲン)  
1928年生まれ。中央大学名誉教授
川戸 れい子 (カワド レイコ)  
1951年生まれ。恵泉女学園大学人間社会学部教授
上村 清雄 (ウエムラ キヨオ)  
1952年生まれ。千葉大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)