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裏返し文章講座 翻訳から考える日本語の品格

ちくま学芸文庫 ヘ4−6

出版社名 筑摩書房
出版年月 2009年7月
ISBNコード 978-4-480-09221-2
4-480-09221-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 284P 15cm

商品内容

要旨

欠陥翻訳批評で名高いベック先生ならではの、ひねりのきいた文章読本。有名な翻訳書の「悪訳」を通して、よい文章とは何かを考える。世に流通する翻訳書には、分野を問わず、有名無名を問わず、「悪訳」があふれている。ザクザク出てくるヘンな文章、意味不明の言い回し。有名な作家だって、名高い学者だって、ちんぷんかんぷんの文章を書いていた。日本語の文章で、何がわかりにくさを生むのか、すっきり意味が通る読みやすい文章を書くにはどうすればいいのかを、具体的な事例を通して検討、品格ある文章の条件を総括する。巻末には日本語クイズを収録。気軽に楽しめる日本語読本。

目次

第1講 開講にあたって
第2講 権威の生んだ悪文―アダム・スミス『国富論』
第3講 学者ことばの陰に―ジョン・K.ガルブレイス『不確実性の時代』
第4講 文学ならぬ翻訳―D.H.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
第5講 しどろもどろのアマチュア訳―ガートルード・スタイン『三人の女』
第6講 作家の文章力―E.ブロンテ『嵐が丘』
第7講 総括 悪文を生み出すもの

著者紹介

別宮 貞徳 (ベック サダノリ)  
1927年東京生まれ。上知大学英文学科卒業。同大学院修士課程修了。元・上智大学文学部教授。翻訳家。幅広い知識を基に多岐にわたり活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)