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小津ごのみ

ちくま文庫 な19−3

出版社名 筑摩書房
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-480-42820-2
4-480-42820-8
税込価格 924円
頁数・縦 300P 15cm

商品内容

要旨

小津映画には監督の美意識・趣味が溢れている。ファッション、インテリア、雑貨といった表層的なものから、俳優・女優の顔かたち、仕草や口調や会話の間にいたるまで。原節子、三宅邦子、笠智衆、佐分利信、東野英治郎、斎藤達雄と名を連ねるとおのずと小津映画ムードが湧いてくる。映画評論家の見落としがちな、監督の好嫌の感情に注目した、画期的な小津論。

目次

1章 ファッション、インテリア(ドンゴロスと女たちのきもの
浦野理一のきもの ほか)
2章 女たち、男たち(おじさまごっこ
紀子のくすぐったさ ほか)
3章 セリフ、しぐさ(いわゆる「原節子風」
きわどい綱渡り ほか)
4章 今見られる小津映画、全三十七本(若き日の小津(1) サイレント時代
若き日の小津(2) トーキーになってから ほか)

著者紹介

中野 翠 (ナカノ ミドリ)  
コラムニスト、エッセイスト。早稲田大学政経学部卒業。出版社勤務を経て文筆業へ。社会・事件に関する批評のほか、映画や本、落語に関する文章で知られる。1985年、「サンデー毎日」に連載を始め現在も継続中。週刊文春「シネマチャート」評者の一人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)