「覚える」と「わかる」 知の仕組みとその可能性
ちくまプリマー新書 417
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2022年12月 |
ISBNコード |
978-4-480-68441-7
(4-480-68441-7) |
税込価格 | 880円 |
頁数・縦 | 190P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 インターネットで検索すれば、あらゆる情報が簡単に手に入る時代になった。コンピュータや人工知能(AI)は、人間の知的活動のあり方や意味を大きく変化させようとしている。この環境下、私たちは、そもそも自分の知能がどんな働きをしているのかを理解しなければ、知能を有効に活用することが難しい。本書は、「覚える」と「わかる」という言葉を切り口に、人間の知能のあり方や働き方について多面的に解説する。「覚える」ことについていえば、暗記によって脳に蓄積した情報は、コンピュータに蓄積した情報とは異なり、無意識のうちに整理されていくという。その情報の整理が、のちに物事を理解する際の助けになる。また、人間は、ある課題を遂行する際に、それに関連する事柄だけにおのずと「興味・関心」が向く。一方、AIの場合、興味・関心などの情動をもたないため、課題遂行に関連する事柄と関連しない事柄を分けて把握することが難しいのだという。著者は、東京大学名誉教授。1954年生まれ。専門は心の哲学。著書に、『意識の哲学』(岩波書店)、『情動の哲学入門――価値・道徳・生きる意味』(勁草書房)など多数。 |
商品内容
要旨 |
「理解する」とはどういうことか?空気を読む際、私たちの頭と感覚は何をどう察知しているのか?丸暗記、身体で覚える、まねるといった学習の基本から直観、批判的思考、知の可能性までを探っていく。 |
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目次 |
第1章 覚える(丸暗記 |
出版社・メーカーコメント
覚えた!わかった!と素朴に使うけど、その時、人間のなかでなにが起きているのか。丸暗記、真似る、理解といった働きから、批判的思考や知の可能性までを探る。