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プラスチックの現実と未来へのアイデア みんなで考えたい

出版社名 東京書籍
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-487-81260-8
4-487-81260-7
税込価格 1,870円
頁数・縦 143P 21cm

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要旨

「プラスチック」の環境に与える深刻な影響が、日本のメディアでも伝えられるようになってきている。2018年6月に開かれた第44回G7サミットでは、各国の自国でのプラスチック規制強化を謳った「海洋プラスチック憲章」が発表され、EUをはじめとする国や地域、国際機関で取り組みが加速している。本書では、私たちの暮らしやビジネスに必須の材料であるプラスチックの害毒、とくに、廃棄プラスチックごみが海洋に流れ込み、細かく砕けて魚や海鳥などの体内に蓄積する「マイクロプラスチック」の問題を中心に深刻な現状を報告。警鐘を鳴らしつつ、対策のためにどのような取り組みが進められており、どういう方針で臨むべきか、といったさまざまなアイデアを紹介する。監修者の高田秀重氏は、東京農工大学農学部環境資源科学科教授。環境中における微量有機化学物質の分布と輸送過程をテーマに研究を続けており、国連の海洋汚染専門家会議のグループメンバーとして、世界のマイクロプラスチックの評価を担当。本書は、高田教授の監修のもと、危機感を共有するライターなどの有志が手分けをしてリサーチしまとめた緊急レポートである。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年10月9日]

商品内容

要旨

未来のために、今から出来るアイデアの数々。

目次

01 ポスト・プラスチックの未来へ(G20大阪サミット―世界は2050年までに新たな海洋プラごみ汚染をゼロにできるか!?
「プラスチック資源循環戦略」策定。プラスチックごみ対策の「日本モデル」は世界に通用する? ほか)
02 プラスチック―その不都合な現実(プラスチック―その性質と構造がわかれば不都合な現実が見えてくる!
プラスチックの種類と用途―日本の暮らしと産業の隅々まで浸透している! ほか)
03 ポスト・プラスチック社会の模索の中で(国連のアジェンダSDGsは循環型社会への転換を求めている!
世界のプラスチック消費から見えてくる2050年の海 ほか)
04 未来へのアイデア スマートな循環型社会へ(最優先はプラスチックのリデュース。プラごみ焼却の削減計画の策定を!
多くの限界があるリサイクルはプラごみ対策の決め手とはならない! ほか)

出版社・メーカーコメント

プラスチックが大量生産され、社会に広まり始めてから約70年。人類に大きな利便性と利益をもたらした一方、水に溶けない、腐食しないという素材の特性は、生態系に悲惨な影響をもたらしました。中でも近年、国連環境計画(UNEP)が、世界が直面する最大の危機と考えているのが、プラスチックによる海洋汚染=「プラスチックスープ」も含めたプラスチックの環境汚染です。そのプラスチックの現状をつまびらかにし、これから進めるべきポストプラスチックの世界を実現するためのアイデアを提案します。読者が今日からできるアイデア満載!

著者紹介

高田 秀重 (タカダ ヒデシゲ)  
東京農工大学農学部環境資源科学科教授。環境中における微量有機化学物質の分布と輸送過程をテーマに、河川、沿岸線、大気、湖沼など、地域表層全般を対象に、国内外をフィールドとした研究を続けている。2005年からは、世界各地の沿岸で拾ったマイクロプラスチックのモニタリングを行う市民科学的活動「International Pellet Watch」を主宰。また、国連の海洋汚染専門家会議のグループのメンバーとして、世界のマイクロプラスチックの評価を担当。日本水環境学会学術賞、日本環境化学会学術賞、日本海洋学会岡田賞、海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)