つばきやまにすむ こぎつねコンと、すぎのきやまにすむ こだぬきポン、いつも一人ぼっちで、お友達が誰もいませんでした。「お友達って一緒に遊ぶ人のこと？」って思いながら、いつかお友達に会いたいなと思っていたのです。 ある日の事、コンは 川をはさんだ向こう側にいる ポンに出会います。でも、お父さんやお母さんは、「きつねの友達なんかダメ」「たぬきの友達なんかダメ」って言って、一緒に遊ぶことを 許して くれないのです。 ある時、嵐がきて川の上に木が倒れて 橋ができたので、やっとふたりは 一緒に遊べるようになりました。お互いに ばけっこをして 遊んでいるうちに、コンのお母さんが、迎えに来てしまいます･･･。 お友達と出会って、相手を大切に思い、労わる 幼いコンとポンの姿を、ユーモラスに 暖かく描いた 作品です。お友達との 素直な関わり方を体験できる、 子ども達に 大人気の一冊です。

こっちの山にはコン、むこうの山にはポン。二人とも友だちがほしくてたまりません。