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去年はいい年になるだろう 上

PHP文芸文庫 や3−1

出版社名 PHP研究所
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-569-67887-0
4-569-67887-4
税込価格 713円
頁数・縦 295P 15cm
シリーズ名 去年はいい年になるだろう

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 読み終えた後、タイトルの秀逸さに気付かされる

    単行本刊行時、気になっていたが何もかもがうろ覚えで思い出せず買うのを諦めていた作品。2011年9月11日、「ガーディアン」と名乗るアンドロイド達が24世紀からやってくる。「人を不幸から守る」ために…。主人公は山本弘。そうこれは私小説SFである。小説内の山本弘はガーディアンが来たために結果的にかなり不幸である。あくまで結果的であり自己責任ではあるが…だからこそ24年前の山本弘は幸せになるのだろう。去年の山本弘もきっと。彼だけでなく去年はきっといい年になるのだろう。意味がわからないかもしれない。読めばわかると思う。未来がわかっていても幸せになれるとは限らない。

    (2012年10月10日)

商品内容

要旨

米国同時多発テロも、あの大地震も、犠牲者はゼロ!?二〇〇一年九月一一日、二四世紀から「ガーディアン」と名乗るアンドロイドたちがやってきた。圧倒的な技術力を備えた彼らは、テロを未然に防ぐとともに、世界中の軍事基地を瞬く間に制圧し、歴史を変えていく。その翌日、SF作家である僕のもとへ、美少女アンドロイドがやってきた。彼女から渡されたのは、未来の僕のメッセージと作品データだった。第42回星雲賞・日本長編部門受賞作。

おすすめコメント

24世紀から「ガーディアン」と名乗るアンドロイドが、人を不幸から守るためにやってきた……。第42回星雲賞受賞作、待望の文庫化!

著者紹介

山本 弘 (ヤマモト ヒロシ)  
作家。「と学会」会長。日本SF作家クラブ会員。1956年京都府生まれ。78年「スタンピード!」で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。87年、ゲーム創作集団「グループSNE」に参加。作家、ゲームデザイナーとしてデビュー。2003年発表の『神は沈黙せず』が第25回日本SF大賞候補に。06年の『アイの物語』は第28回吉川英治文学新人賞ほか複数の賞の候補に挙がるなど、日本SFの気鋭として注目を集める。『去年はいい年になるだろう』で、第42回星雲賞・日本長編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)