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アマゾン、アップルが日本を蝕む 電子書籍とネット帝国主義

PHPビジネス新書 169

出版社名 PHP研究所
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-569-79290-3
4-569-79290-1
税込価格 902円
頁数・縦 265P 18cm

商品内容

要旨

「一億総クリエイター時代」「コンテンツは無料」「もう紙の本は要らない」「世界中の人と繋がれる」「ネット革命が起きた」―そう叫ばれる社会は、本当にバラ色だろうか?本書では、昨年から本格的にブームとなった電子書籍をはじめ、インターネット隆盛の影で蝕まれるジャーナリズムや文化、ユーザーによる“情報の過剰な共有”から生じる問題にスポットライトをあてる。日本はいかに米国ネット企業の搾取にストップをかけ、ネット帝国主義に対応すべきか。

目次

第1章 電子書籍バブルとネットの隆盛
第2章 ネット上のビジネスの実態
第3章 日米の出版文化の大きな違い
第4章 日本が目指すべき電子書籍
第5章 ネット帝国主義の新たな進化
第6章 独自の道を歩むための視点

おすすめコメント

本書のタイトルを見て、奇異に感じられた方も多いのではないでしょうか。アマゾン、アップルというと、大成功した米国ネット企業の代表であり、ネット上でもっとも魅力的かつ便利なサービスや端末を提供する企業の代表だからです。 もちろん、私もその点には異論ありません。(中略)自分の日々の仕事や生活の範囲だけで考えれば、アップル、アマゾン、グーグル、ツイッターなどの米国ネット企業は、絶賛こそすれど非難することなどできません。 しかし、それはあくまでユーザーの立場からの風景であり、ネットという限定された世界における評価に過ぎません。実際、社会全体の観点からネットやそこで提供されるサービスを眺めてみると、また違った風景が見えてきます。 ――本書「はじめに」より 「一億総クリエイター時代」「コンテンツは無料」「ネット革命が起きた」……こんな社会は本当にバラ色か? 米国ネット企業の策略を暴き、日本の進むべき道筋を示す。

著者紹介

岸 博幸 (キシ ヒロユキ)  
1962年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、通商産業省に入省。コロンビア大学ビジネススクール留学、KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)出向等を経て、2001年から経済財政政策担当大臣補佐官、金融担当大臣補佐官、総務大臣秘書官等を歴任。小泉政権の終焉とともに経済産業省を辞職。2008年より慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。その他、エイベックス・マーケティング株式会社取締役、株式会社ポリシー・ウォッチ・ジャパン取締役、Culture First事務局長等を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)