• 本

吉本隆明と柄谷行人

PHP新書 733

出版社名 PHP研究所
出版年月 2011年5月
ISBNコード 978-4-569-79431-0
4-569-79431-9
税込価格 836円
頁数・縦 313P 18cm

商品内容

要旨

戦後日本の思想界をリードし、いまなお多大な影響を与えつづけている吉本隆明と柄谷行人の思想を読み解く。二人は互いに真っ向から批判を応酬していたが、思索の領域は驚くほど通底し、重なり合っていたのではないか。個とは何か、意味とは何か、システムとは何か―吉本の三大著作『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』『心的現象論』を読み解き、『隠喩としての建築』『探究1・2』『トランスクリティーク』などから柄谷行人の試みを丹念に追う。いまなお仰ぎ見られる現代思想の可能性、限界に迫る。

目次

第1章 思考の地殻変動(集合論パラドクス
ウエットな構造 ほか)
第2章 個体とは何か(個人と社会
生命・原生的疎外・幻想 ほか)
第3章 意味とは何か(言語における意味と価値
見誤られたソシュール? ほか)
第4章 システムとは何か(「共同幻想」批判の星座
『共同幻想論』は何を語っているのか ほか)
終章 倫理とは何か―愛も正義もないところで(不可欠だが不可能な倫理
関係の絶対性―『マチウ書試論』 ほか)

著者紹介

合田 正人 (ゴウダ マサト)  
1957年香川県生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。琉球大学専任講師、東京都立大学人文学部助教授を経て、明治大学文学部教授。専攻は19、20世紀フランス・ドイツ思想史、ユダヤ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)