さらさら流る
出版社名 | 双葉社 |
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出版年月 | 2017年8月 |
ISBNコード |
978-4-575-24052-8
(4-575-24052-4) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 284P 20cm |
商品内容
要旨 |
あの人の内部には、淀んだ流れがあった―。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許したヌード写真が、ネットにアップされていることを偶然発見する。その恋人、垂井光成は菫の家族や仲間の前では見せないが、どこか不安定な危うさを秘めており、ついていけなくなった菫から別れを告げた。しかし、なぜ6年も前の写真が出回るのか。苦しみの中、菫は光晴との付き合いを思い起こす。初めて意識したのは、二人して渋谷から暗渠を辿って帰った夜だった…。菫の懊悩と不安をすくいとりながら、逆境に立ち向かうしなやかな姿に眼差しを注ぐ、清々しい余韻の会心作。 |
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おすすめコメント
あの人の中には、淀んだ流れがあった――。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許した裸の写真が、ネットにアップされていることを偶然発見する。恋人の名は光晴といった。光晴はおどけたりして仲間内では明るく振る舞うものの、どこかそれに無理を感じさせる、ミステリアスな危うさを持っていた。しかし、なぜ6年も経って、この写真が出回るのか。菫は友人の協力も借りて調べながら、光晴との付き合いを思い起こす。飲み会の帰りに渋谷から暗渠をたどって帰った夜が初めて意識した時だったな……。菫の懊悩と不安を追いかけながら、魂の再生を