時に海を見よ これからの日本を生きる君に贈る
出版社名 | 双葉社 |
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出版年月 | 2011年6月 |
ISBNコード |
978-4-575-30324-7
(4-575-30324-0) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 156P 20cm |
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商品内容
要旨 |
卒業生へのメッセージが「感動的すぎる」とツイッターで全国に広まった話題の校長先生が新たに書き下ろす3.11後を生きるための言葉。 |
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目次 |
三月のメッセージ |
出版社 商品紹介 |
震災後、そのメッセージがネットを通して話題となった校長先生が、震災後の日本を生きる全国の18歳男女に向けてあらためて語る。 |
内容抜粋
今、このメッセージを君たちに送りたいと思う。その時、まず最初に語るべきは、君たち若者への陳謝である。あの震災から三ヶ月が経とうとしている。十八歳の君たちが、卒業という晴れやかな日を迎える直前、「崩壊」、「壊滅」という熟語が、津波の惨状を伝えた。その中で私は、何者かに引きずり込まれるような思いで、自己を高ぶらせながらメッセージ(卒業式を中止した立教新座高校三年生諸君へ)を書いた。いかなる時でも、自分をしっかり見つめる勇気を持って欲しい、と考えたのだ。その思いは今も変わらない。――過酷な状況の中で、笑顔を取り戻そうとする人々の顔がテレビに映る。それが本当の笑顔になる日のために、私たちは祈り続けなければならない。私は君たちに「海を見よ」と語った。私が海を見た日のことを、まず語らねば、君たちの背中を押すことは出来ない。海を見た日のいくつかの断片を書き残すことにした。そしてかつて海を見つめ、海に出た人たちのことも。私は今の自分を見つめ直すことを、君と一緒にもう一度考えてみた――。