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夏目漱石美術を見る眼

出版社名 平凡社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-582-83975-3
4-582-83975-4
税込価格 2,750円
頁数・縦 261P 20cm

商品内容

要旨

明治四十年、東大教授を蹴って朝日新聞に入社した漱石は、折にふれ芸術に関する記事を紙面に綴り、自由で忖度のない持論を堂々と展開した。同時代の美術に漱石は何を見たのか、繰り返し強調した「自己の表現」とは何を意味するのか―。

目次

1 漱石の美術遍歴と美術批評の背景(子ども時代から積み重ねた美術体験
小説にあらわれた美術
教師をやめて新聞社員となる
過渡期にあった明治〜大正の日本美術界)
2 同時代の美術を見る眼(独自の着眼点と向き合い方
「文展と芸術」
「素人と黒人」について
津田青楓君は「ぢヾむさい」
西洋美術と同時代の日本美術へのまなざしの違い
芸術批評が浮き彫りにした“生きる姿勢”)
3 「自己の表現」とは何か(絵筆をとる漱石
「自己の表現」再考)

出版社・メーカーコメント

“美術の門外漢”として書きのこした言葉から浮かび上がる、同時代の美術への眼差しと独自の芸術観、生きる姿勢とは−−。漱石がこだわった「自己の表現」の真意にせまる。

著者紹介

ホンダ・アキノ (ホンダ アキノ)  
大阪府生まれ。奈良女子大学卒業後、京都大学大学院で美学美術史を学ぶ。修士課程を修了し新聞社に入社。支局記者を経て出版社へ。雑誌やムック、書籍の編集に長年携わったのちフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)