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ロマンポルノと実録やくざ映画 禁じられた70年代日本映画

平凡社新書 476

出版社名 平凡社
出版年月 2009年7月
ISBNコード 978-4-582-85476-3
4-582-85476-1
税込価格 990円
頁数・縦 319P 18cm

商品内容

要旨

日本映画が洋画の後塵を拝し、斜陽のどん底に喘いだ七〇年代。しかし、セックスとバイオレンスに活路を見出した日本映画は、若者たちの知的興奮を駆り立て、熱い共感を集めた。映画表現の、その過激と破天荒は、新作映画が虚ろに賑わう現在を衝く。いま、鮮烈に甦る、異形の「名画」、堂々の一一〇本立て。

目次

第1章 セックスとバイオレンスの饗宴(実録やくざ路線のバイオレンス
ロマンポルノ路線の挑発と抒情
性が起爆させるバイオレンス)
第2章 狂い咲くジャンルの妙味(青春のニヒルな彷徨
アクションの新生面とカンフーブーム
エロスと残酷の時代劇
スケバン戦闘少女の割拠
カーアクションの模索
メロドラマとラブロマンスの光芒
本格探偵ミステリと社会派サスペンスの競作
怪談からオカルトへ
洋画ふうソフィスティケーション
おまけ短篇と編成の妙)
第3章 異文化と映画のスパーク(マンガ・劇画への挑戦
歌謡曲・演歌・ポップスの抒情
文芸作品の触発)
第4章 日本映画の世代交代(撮影所の外からの新しい波
時代を浮遊する女優たち)

著者紹介

樋口 尚文 (ヒグチ ナオフミ)  
1962年生まれ。映画批評家。早稲田大学政治経済学部卒業。大手広告代理店のクリエーティブ・ディレクターとして多数のテレビCMを企画・制作するかたわら、『キネマ旬報』などで批評活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)