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革命論 マルチチュードの政治哲学序説

平凡社新書 627

出版社名 平凡社
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-582-85627-9
4-582-85627-6
税込価格 924円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

政治の例外状態としての革命。民主主義の究極の手段としての革命。政治が管理技術に成り下がり、価値判断をしなくなった時代に、“正義”を振りかざすだけでいいのか。「政治にはふれないことが政治」は本当か。ポストモダン以降の西洋哲学の重要課題を論じ尽くした、これ自体が革命的な一書。

目次

序章 今日的時点―倫理的な政治(無差別になる「住みか」
悪を除去する「正義」の政治 ほか)
第1章 対象としての例外、主体化する例外―アガンベン、アルチュセール、ネグリ(「革命」が「アウシュヴィッツ」にすり替わる
哲学と政治の問われざる関係 ほか)
第2章 消え去る政治、まれ(例外的)な政治―デリダ派、アルチュセール、バディウ(政治的なものの後退
主権共同体を求める哲学 ほか)
第3章 マルチチュードの生である政治―スピノザをめぐる抗争(ドゥルーズの革命嫌い―「陽気なペシミズム」
スピノザの「物理学的」保守主義 ほか)
終章 見出された自由―フーコーと(不)可能な革命(かつてなかった反牧人革命
統治性と主体的自由―最後の難問と可能性 ほか)

著者紹介

市田 良彦 (イチダ ヨシヒコ)  
1957年京都府生まれ。京都大学経済学部卒業。神戸大学大学院国際文化学研究科グローバル文化専攻教授。専門はフランス現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)