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その「数式」が信長を殺した

ベスト新書 288

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2010年9月
ISBNコード 978-4-584-12288-4
4-584-12288-1
税込価格 859円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

敵は本能寺にあり―明智光秀が吐いた運命のひと言。われわれの目に、その先で死を待つ織田信長の姿が浮かぶ。覇王・信長の死すべき運命は、数式で解き明かすことができる。源頼朝が鎌倉に留まり続けた思惑、足利尊氏が後醍醐天皇と敵対した際の勝算、関ヶ原合戦に勝利した徳川家康の打算、日本史に名を残す優れた武将は、ここぞという判断に数学の法則を使っていた。歴史に秘められた謎を、異色の数学者が明らかにした一冊。

目次

第1章 人はなぜ争うのか(源頼朝の野望
重力加速度gの勢いで転げ落ちる武士の困窮
挑発と弾圧
価値の転換
利害の対立
ビッグバンに賭けた関ヶ原の一か八)
第2章 その計算違いが命取り(源氏の動的計画法(ダイナミックプログラミング)
平家攻略の打算
戦国武将・明智光秀の臨界点と誤算
織田信長の苦労と最適制御
石田三成の正しい理屈と証明
豊臣秀吉という人たらしの計算)
第3章 失敗と成功の収支決算(仏教受容の代償
国と地方の打算
桓武天皇の打算と誤算
狙われた奥州の鉱物資源
失政が招いた乱の決算)
第4章 武士たちの知恵と工夫(戦い方の変遷
鎌倉武士対モンゴル軍
戦場の陣形
戦術・戦法の移り変わり
城造りと大砲)
第5章 武士の運も実力のうち(尼将軍・北条政子の打算
越後の聖将・上杉謙信
織田信長の先見性
羽柴秀吉の天運
柳生と乃木と東郷と)

おすすめコメント

日本史に名を残す優れた武将は、こおぞという判断に数学の法則を使っていた。歴史に秘められた謎を、異色の数学者が明らかにした1冊。

著者紹介

柳谷 晃 (ヤナギヤ アキラ)  
1953年、東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻博士課程修了。数学をわかりやすく教えることに定評があり、その対象は学生からビジネスマン、リタイアした人まで幅広い。一方で、日本の伝統芸能や宗教にも精通する異色の数学研究者でもある。現在、早稲田大学高等学院数学科教諭・早稲田大学理工学術院兼任講師、早稲田大学複雑系高等学術研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)