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猫は知っていた

ポプラ文庫ピュアフル Pに−2−2 仁木兄妹の事件簿

出版社名 ポプラ社
出版年月 2010年3月
ISBNコード 978-4-591-11677-7
4-591-11677-8
税込価格 649円
頁数・縦 302P 15cm

商品内容

要旨

時は昭和、植物学専攻の兄・雄太郎と、音大生の妹・悦子が引っ越した下宿先の医院で起こる連続殺人事件。現場に出没するかわいい黒猫は、何を見た?ひとクセある住人たちを相手に、推理マニアの凸凹兄妹探偵が、事件の真相に迫ることに―。鮮やかな謎解きとユーモラスな語り口で一大ミステリブームを巻き起こし、ベストセラーになった江戸川乱歩賞受賞作が、装いも新たに登場。

おすすめコメント

ステリブームの先駆けとなった、江戸川乱歩賞受賞作!  「魅惑的なタイトルに惹かれて本を手に取った、 遠い少年の日の記憶そのままに――。 仁木悦子が奏でる謎と論理のハーモニーの、今なお なんと愉しく小気味よいことか。 世代を超えて読み継がれてほしい名作、である。」 ――綾辻行人(帯より)  今でも多くのミステリファンや書き手が「私の原点」と語る作家・仁木悦子。 本作は1957年第3回江戸川乱歩賞を受賞(作家としては実質1回目の受賞)し、 翌年刊行された松本清張の『点と線』とともに、一大ミステリブームを巻き起こしました。  植物と推理をこよなく愛する「草食系」男子の・雄太郎と、 事件と聞けば首を突っ込まずにはいられない・悦子が 引っ越した下宿先の医院を舞台に起こる奇怪な事件の数々――。 凸凹コンビによるユーモラスな掛け合いと鮮やかな謎解き、 そしてクラシカルでどこかほのぼのとした昭和の雰囲気を、 どうぞお楽しみください。

著者紹介

仁木 悦子 (ニキ エツコ)  
1928年東京都生まれ。4歳で胸椎カリエスと診断されて、歩行不能の生活を送る。20代半ばから執筆を始め、57年『猫は知っていた』で第3回江戸川乱歩賞を受賞。81年『赤い猫』で第34回日本推理作家協会賞短編賞を受賞。爽やかな読後感の作風で人気を博し、本格派女流推理作家の先駆けとなる。86年逝去。大井三重子名義で童話も発表し、『水曜日のクルト』(偕成社文庫)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)