何もかも失った僕のもとに、君は突然現れた。若く美しい天使のような君を、僕は愛してもいいのだろうか。フランスで、文学賞「みんなのための文化図書館賞」を受賞した『ＳＡＹＡ』を、著者であるリシャール・コラスが自ら日本語で執筆。歳の差を超えた純粋な愛に心が震える、儚くも美しい悲恋の物語。大手デパートに勤めるエリート会社員・神脇。家庭も持ち、何不自由のない生活を送っていたが、会社の人員整理に伴ってリストラを宣告されてしまう。突然の解雇に戸惑い、生きる気力を失った神脇のもとに現れたのは、16歳の女子高生・紗綾だった。互いに強くひかれ合い関係を深めていく二人を、待ち受けていた悲しい運命とは・・・・・・。