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認知症医療革命 新規アルツハイマー病治療薬の実力

扶桑社新書 502

出版社名 扶桑社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-594-09743-1
4-594-09743-X
税込価格 1,012円
頁数・縦 182P 18cm

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要旨

世界有数の長寿国である日本。高齢化とともに、避けられない問題として浮上しているのが認知症の増加だ。厚生労働省研究班による調査では2040年時点の認知症者数は約584万人となり、高齢者のおよそ6.7人に1人が認知症と推計されるという。そんな中、認知症の約6割を占めるアルツハイマー病の画期的新薬が誕生した。本書では、2023年9月に厚生労働省によって正式に承認された新薬「レカネマブ」について、実際にレカネマブ治療を実施しているクリニックの医師が、その開発の経緯や効果、作用機序、副作用といった基本的な知識を提供している。レカネマブの画期性は脳の神経細胞にダメージを与える「ゴミ」を直接取り除く点にあるという。また、レカネマブを早期に使うことでアルツハイマー病の発症を防ぐ「先制医療」の可能性も見えてきたようだ。著者は慶應義塾大学医学部特任教授、慶應義塾大学病院メモリーセンター長。2024年より、慶應義塾大学医学部内科学(神経)特任教授。日本内科学会、日本神経学会(代議員)、Society for Neuroscience等に所属している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年8月20日]

商品内容

要旨

どんな効果、副作用がある?治療期間や治療費はどれくらい?2023年12月から保険適用に!新薬「レカネマブ」とは何か?新たな治療の可能性を専門医が徹底解説!

目次

第1章 「認知症」と新薬「レカネマブ」による治療の基礎知識Q&A(「認知症」と正しく向き合うために知っておきたいこと
新薬「レカネマブ」とその治療について知りたい!)
第2章 新治療薬「レカネマブ」とは何か(初期の抗認知症薬
従来の薬は症状改善薬
治療薬開発の長い道のり ほか)
第3章 アルツハイマー病は予防できるか!?(早期治療への期待とハードル
期待される簡易な血液検査
アルツハイマー病など認知症の危険因子 ほか)
付録 アルツハイマー病以外の認知症

出版社・メーカーコメント

いつもの定期健診で血液検査し、陽性ならば投薬で治療をはじめる……そんな既存の慢性疾患のように「認知症」の進行もコントロールできる時代がやってくる!?【目次より】1章「認知症」と新治療薬「レカネマブ」による治療の基礎知識Q&A前編「認知症」と正しく向き合うために知っておきたいこと後編 新治療薬「レカネマブ」とその治療について知りたい!2章 新治療薬「レカネマブ」とは何か3章 アルツハイマー病は予防できるか!?付録 アルツハイマー病以外の認知症

著者紹介

伊東 大介 (イトウ ダイスケ)  
慶應義塾大学医学部特任教授、慶應義塾大学病院メモリーセンター長。1967年生まれ。1992年、慶應義塾大学医学部卒業。同年、同大大学院医学研究科博士課程(神経内科学)入学。1996年、慶應義塾大学医学部(内科学)助手。2001年、米国シカゴ大学リサーチフェロー。2024年より、慶應義塾大学医学部内科学(神経)特任教授。総合内科専門医、日本神経学会専門医、日本認知症学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本医師会認定産業医。日本内科学会、日本神経学会(代議員)、日本認知症学会(代議員)、日本脳卒中学会、日本神経化学会、Society for Neuroscienceに所属。2012年、日本認知症学会学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)