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オキナワ、イメージの縁(エッジ)

出版社名 未来社
出版年月 2007年4月
ISBNコード 978-4-624-11195-3
4-624-11195-8
税込価格 2,420円
頁数・縦 258P 20cm

商品内容

要旨

森口豁、笠原和夫、大島渚、東陽一、今村昌平、高嶺剛の映像やテキスト等を媒介に、沖縄の戦後的な抵抗のありようを鮮やかに描出し、沖縄戦後世代の経験の位相と一九七二年の「復帰」を再考する。

目次

回帰する声、転位のトポス
「フィフィ」と「火」の精神譜
言葉が法廷に立つ時
死に至る共同体
反乱する皮膚
エネミーの考古学
明るすぎる喪の風景
エディポスたちはオナリの夢をみたか
巡礼と朱の×印
漂流と迂回、あるいは始まりにむかっての旅
繁茂する群島
コマ虫たちの叛乱

出版社・メーカーコメント

テレビや映画では「癒しの島」イメージが充溢し、長期的ブームを迎えているかにみえる沖縄。それは沖縄と本土の歴史的関係、あるいはいまだに解決がつかない米軍基地再編問題などの現実を隠蔽するものなのではないか。沖縄ほどこういった外部からのまなざしによって意味づけられてきた場所はないのではないか。一方でそういった沖縄からでてきた映像表現とはどういった特質を持っているのか。<br />森口豁『激突死』、中島貞夫『沖縄やくざ戦争』、深作欣二『博徒外人部隊』、大島渚『夏の妹』、東陽一『沖縄列島』、今村昌平『神々の深き欲望』、高嶺剛『オキナワンチルダイ』などを題材に、川満信一、岡本恵徳、新川明の「反復帰論」、フランツ・ファノン等の言説をふまえて論じ、オキナワをめぐるまなざしの政治学を逆照射する。<br />「沖縄タイムス」等で紹介され好評をはくした小誌連載「1972オキナワ 映像と記憶」(「未来」2004年5月〜2006年7月)、「復帰35年」の2010年、待望の単行本化!

著者紹介

仲里 効 (ナカザト イサオ)  
1947年、沖縄南大東島生まれ。中学まで島で育ち、高校は那覇、大学はアメリカ占領下の沖縄からパスポートを持ち東京に「留学」。法政大学卒。1995年に雑誌「EDGE」(APO)創刊に加わり、編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)