• 本

沖縄/暴力論

出版社名 未来社
出版年月 2008年8月
ISBNコード 978-4-624-11200-4
4-624-11200-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 267P 19cm

商品内容

要旨

エッジとしての沖縄をとおして日本との軋む縫合線から何が見えてくるのか。グローバル化のなかでの注目すべき現代沖縄論。「『集団死』の特異性」「暴力とその表出」を論題とする白熱の議論、各専門分野気鋭の論者による多角的論考を収録。

目次

第1部 シンポジウム(「集団死」の特異性
暴力とその表出
『それは島』再訪)
第2武 論考集(ブルー・ヴァリアント―『聖なる夜聖なる穴』の迷宮から
揺らぐ梅澤証言―「正論」2008年4月号藤岡論文を読む
否認の政治と窪地からの声
沖縄と開発の暴力
寡黙、吃音、狂気―「反復帰」論の言語と文体をめぐる覚書
軋みと閃光
沖縄・揺れる活断層)

出版社・メーカーコメント

琉球処分、「集団自決」、「日本復帰」、そして観光事業、経済開発。岩波・大江裁判であかるみになった、「集団自決」という事実を否定する「暴力」。極端に言ってしまえば、いまでも「戦争」は続いている。この情況下、沖縄と本土との境界線で軋む「暴力」を読み解く必要がある。本書はこれを総題につねに緊張を孕む白熱した議論となり、とくに沖縄出身の目取真俊氏と仲里効氏の生々しい発言は本土の人間を戦慄させる。◎執筆者紹介◎西谷修、仲里効、土佐弘之、中村隆之、中山智香子、真島一郎、間宮則夫、目取真俊、米谷匡史

著者紹介

西谷 修 (ニシタニ オサム)  
1950年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。専門はフランス現代思想、戦争論、世界史論
仲里 効 (ナカザト イサオ)  
1947年、沖縄県南大東村生まれ。法政大学社会学部卒。批評家。1995年に雑誌「EDGE」(APO)創刊に加わり、編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)