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装束と武具の有識故実 肖像画を読む

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-642-04802-6
4-642-04802-2
税込価格 5,280円
頁数・縦 285P 図版16P 22cm

商品内容

要旨

装束や武装のマニュアルである有識故実の観点から、天皇や公家、武家を描いた肖像画を読み解き、いかなる歴史情報を得られるのかを解明する。遺品や絵巻物などの図版を多数掲載し、構造を解説。永年の研究の集大成。

目次

第一章 有識故実とは何か(公家故実と武家故実
律令制から摂関制への転換
有職故実の成立)
第二章 束帯像を読む―嵯峨天皇像・伝源頼朝像(嵯峨天皇像と伝源頼朝像
束帯という装束
束帯の武具
嵯峨天皇像と伝源頼朝像の束帯)
第三章 さまざまな装束像を読む―後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像・金沢貞顕像・後水尾法皇像・花園法皇像―(後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像・金沢貞顕像
公家装束の略装
後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像の直衣と金沢貞顕像の狩衣
後水尾法皇像と花園法皇像
法体装束
後水尾法皇像の法服姿と花園法皇像の裘代姿)
第四章 武装像を読む―騎馬武者像・細川澄元像―(騎馬武者像と細川澄元像
中世の防御具
中世の攻撃具
馬と馬具
騎馬武者像と細川澄元像の武装)
おわりに―有識故実と日本史学

出版社・メーカーコメント

律令制以来の身分規定に基づき着用される公家・法体装束と、甲(よろい)・冑(かぶと)に弓箭(きゅうせん)・刀剣などの武具を身に付けた軍陣姿である武装。これらのマニュアルである有識故実の観点から、天皇や公家、武家を描いた九つの肖像画を読み解く。多数の図版と詳細な構造の解説により、日本史・美術史・工芸史・文学など幅広い分野において歴史的背景の理解を助ける書。

著者紹介

近藤 好和 (コンドウ ヨシカズ)  
1957年、神奈川県に生まれる。1987年、國學院大學大学院文学研究科博士課程後期日本史学専攻単位取得。元神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科特任教授、博士(文学・広島大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)