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虹のむこうには 為さん・大作さんの言葉 ハンセン病取材二十年の記録

出版社名 皓星社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-7744-0753-1
4-7744-0753-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 245P 19cm

商品内容

要旨

ハンセン病回復者との出会いからおよそ二十年。ふたつの国立ハンセン病療養所がある長島を舞台に、入所者の証言、島に架かる橋が果たす役割、入所者の帰郷の現状、市民によるフィールドワーク、元患者家族の人生被害、新型コロナウイルスとハンセン病の関係など、長年の取材を通して考察したハンセン病問題をめぐる“出会いと別れ”の記録―。

目次

第1章 大きな存在―為さん
第2章 療養所の太陽―大作さん
第3章 特別な病だった―ハンセン病とは
第4章 苦難の記憶―収容、そして療養所の暮らし
第5章 橋を渡ろう―人間回復の橋
第6章 “さとがえり”―県主催の帰郷事業
第7章 岡山の島へ―療養所フィールドワーク
第8章 家族の“ハンセン病”
第9章 教訓はいかされたか―新型コロナとハンセン病
第10章 出かけてみませんか 資料館―療養所の歴史と暮らしを知る
第11章 遺すことば―差別なき社会へ
寄稿 出会うこと。知ること(常盤貴子)

著者紹介

小川 秀幸 (オガワ ヒデユキ)  
1966年、三重県伊賀市生まれ。三重テレビ放送報道制作局長。大阪市立大学卒業後、三重テレビ放送入社。2001年のらい予防法違憲国家賠償請求訴訟の判決を機にハンセン病問題の取材をはじめ、元三重県職員とハンセン病回復者の交流、回復者の里帰り、ハンセン病と家族などをテーマに9本のドキュメンタリーを制作。一連の取材で第52回ギャラクシー賞報道活動部門優秀賞、平成27年日本民間放送連盟賞(放送と公共性)優秀、「大ちゃんと為さん」で第54回ギャラクシー賞テレビ部門選奨などを受賞。また桂福団治、林家菊丸ら三重県出身の落語家とともに四日市市で初代桂文治顕彰落語会「文治まつり」の立ち上げに携わる。これまでに16回開催。現在、三重県人権教育研究協議会理事、反差別・人権研究所みえ評議員、津地方裁判所委員会委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)