人は、なぜ他人を許せないのか?
出版社名 | アスコム |
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出版年月 | 2020年1月 |
ISBNコード |
978-4-7762-1026-9
(4-7762-1026-6) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 223P 18cm |
シリーズ名 | 人は、なぜ他人を許せないのか? |
書店レビュー
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人は、なぜ他人を許せないのか?
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
「正義中毒」のもとに、人は「許せない」感情のコントロールをできずにいるという。特にネット社会の広がりがそれを増長しているという。その仕組みを脳の働きから読み解いている。
一方で、中野さんの本は禅問答のようでもある。いい意味で決定的な解決策を教えるのでなく、読むものにおおいに考えさせるのである。手のひらに乗せられているようではあるが、脳にとってはまさにこの考えることが重要だと気づかされる。この本はまさに考え方の水先案内人のようである。(2020年9月14日)
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商品内容
要旨 |
世の中に渦巻く「許せない」感情は、なぜ生まれるのか?歪んだ正義感の裏に潜む、驚くべき脳の構造に迫る! |
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目次 |
第1章 ネット時代の「正義」―他人をつるし上げる悦び(SNSが隠れていた争いを「見える化」した |
出版社・メーカーコメント
炎上、不謹慎狩り、不倫叩き、ハラスメント…世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、脳の構造が引き起こしていた!人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、罰することに快感を覚えるようにできています。この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになってしまいます。著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼んでいます。これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。他人の過ちを糾弾し、ひとときの快楽を得られたとしても、日々誰かの言動にイライラし、必要以上の怒りや憎しみを感じながら生きるのは、苦しいことです。本書では、「人を許せない」という感情がどのように生まれるのか、その発露の仕組みを脳科学の観点から解き明かしていきます。「なぜ私は、私の脳は、許せないと思ってしまうのか」を知ることにより、自分や自分と異なる他者を理解し、心穏やかに生きるヒントを探っていきます。