集団浅慮 政策決定と大失敗の心理学的研究
出版社名 | 新曜社 |
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出版年月 | 2022年5月 |
ISBNコード |
978-4-7885-1770-7
(4-7885-1770-1) |
税込価格 | 4,730円 |
頁数・縦 | 549,28P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 優れた資質をもつリーダーやメンバーで構成された集団や組織が、時として判断を誤り、大失敗を招くことがある。これは企業や政府、官庁、軍などの大きな組織だけでなく、数人の小集団にも起こりうる。不運もあるが、多くの場合、想定の甘さや、意思決定プロセスの瑕疵が疑われる。集団はなぜ誤るのだろうか。本書は、原書が1972年に米国で出版(1982年に改版)された社会心理学の重要文献の完訳。ピッグス湾侵攻、朝鮮戦争拡大など、米国の歴史的な政策決定を取り上げ、集団が失敗に結びつく意思決定をしてしまう心理学的プロセスを「集団浅慮(groupthink。集団思考とも訳される)」と名づけ、詳細に分析している。1961年、キューバの革命政権を打倒すべく米国のCIA(中央情報局)が画策した軍事侵攻(ピッグス湾侵攻)を、時のケネディ政権が承認した事件は、米国史上稀に見る大失敗として知られる。だが、翌年の「キューバミサイル危機」において、ジョン・F・ケネディ大統領とその側近の判断が功を奏し、危機の回避に成功した。この時に意思決定をしたメンバーは、ピッグス湾侵攻の時と重なっていたのだが、なぜ今度はうまくいったのだろうか。著者のアーヴィング・L・ジャニス(1918-1990)は、米国イェール大学を中心に活躍した社会心理学者。カリフォルニア大学名誉教授。集団浅慮のほか、態度変容の研究でも成果を上げている。 |
商品内容
要旨 |
三人寄れば文殊の知恵?いや、ときに集団決定は、悲劇を招く。聡明な人々が議論を重ねたのに、大失敗となってしまったアメリカの歴史的に重大な政策決定の事例を取り上げ、論議の過程を詳細に検証。そこにはたらく集団決定だからこその心理学的過程を明らかにし、リーダーシップ論に大きな影響を与えた重要文献、待望の完訳。 |
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目次 |
1 大失敗(はじめに―なぜそんなに誤算するのか? |