清少納言を求めて、フィンランドから京都へ
出版社名 | 草思社 |
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出版年月 | 2021年8月 |
ISBNコード |
978-4-7942-2528-3
(4-7942-2528-8) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 495P 19cm |
商品内容
要旨 |
セイ、あなたと私は驚くほど似ている。遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。新しい人生へと旅立つ期待と不安を、鮮烈に描いたデビュー作! |
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目次 |
始まり。十月 |
出版社・メーカーコメント
セイ、あなたと私は驚くほど似ている――。遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。仕事にも人生にもうんざりしたアラフォーシングルのフィンランド人「私」は、長期休暇制度を使って日本へ旅立つ。目的は「清少納言を研究する」ため――。うだるような京都の夏の暑さ、ゴキブリだらけの「ガイジンハウス」、同居人たちとのドタバタ劇、博物館や図書館での資料探し、東日本大震災による精神的混乱、深夜のバーでの友との語らい、この世のものとは思えないほど美しい桜、女性が生きていくことの困難さ……。新しい人生へと旅立つ期待と不安を、鮮烈に描いたデビュー作!■目次I 始まり。十月 清少納言について知っていることII エスポー。冬から夏 長期休暇―助成金―研究―傲慢と恐怖―引っ越しと出発III 平安京へのタイムスリップ 美と歌の世界 平安時代の女たち 仮名文字IV 京都。九月 暑さ―同居人たち―町 『枕草子』とは何だったのか。様々な伝本V 京都。九月。第二部 歌舞伎―石庭―坐禅―能―芸者たち 空っぽの部屋、つまり平安時代の調度品 後宮、つまり女たちの世界VI 京都―九州。十月 庭園―宇治―比叡山―金運稲荷たち―列車の旅―美容院にて―手蹟テスト―苔庭にて―セイ、あなたが見える 宗教と食事について セイ、あなたはどう思われている? 友だちノート、つまり清少納言って誰?VII 東京―京都。十一月 大都市―日文研塹壕―ヴォーグ 嫌味なセイとムラサキ―二人の宮廷女房の争いVIII フィンランド―ロンドン、冬 ものづくしの秘密 ヴァージニア・ウルフと女性事情―セイ 四十二人のセイ―訳書 脱線とセイの後継者たち―文学、映画、音楽IX 男たちと恋人たち 恋人との逢瀬 平安時代の男たち セイの男たちと子どもたちX 津波―タイXI 京都。四月 桜―もののあはれ―兼好と私 源氏狩り 和歌テストXII 京都。五月 坐禅―舞踏―レイのバー 春画よ、セイ 宴会と酒飲みについて セイの運命XIII 脱ぐこと、纏うこと 最後の質問、つまり『枕草子』とは何だったのか?XIV 終わり―始まり。ノルマンディー、八月から九月謝辞あとがき親愛なるミア・カンキマキさん―訳者解説参考文献