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女たちがつくってきたお酒の歴史

出版社名 草思社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-7942-2750-8
4-7942-2750-7
税込価格 3,850円
頁数・縦 446P 19cm

商品内容

要旨

あまり知られていないことだが、酒の世界史における女性の存在はきわめて大きい。古代、酒の醸造は女たちの仕事だった。世界のいろんなところで、女たちが酒の製法を守り伝え、イノベーションを起こして社会に広め、豊かな飲酒文化をはぐくんできた。中世の修道女はホップを加えたビールを生み出し、女性錬金術師が蒸留の技術を見出した。だが、酒と飲酒文化が発展し経済力を生み出すようになると、男たちが取り上げて女たちを排除する。繰り返されるその抑圧を闘い抜いて活躍した女傑たちもまた存在した。古代から現在にいたるまで、欧州、中東、アフリカ、アメリカ大陸、アジア、日本も含めた「女と酒」の知られざる世界史を豊富なエピソードと軽快な辛口ユーモア満載で描く。

目次

第1章 酔った猿とアルコールの発見―有史以前
第2章 クレオパトラの飲酒クラブ―古代世界
第3章 聖ヒルデガルトと修道女たちの愉しみ―中世前期
第4章 李清照と悪魔の日曜学校―中世中期
第5章 規範を笑い飛ばすメアリー・フリス―ルネサンス期
第6章 女帝エカテリーナのウォッカ帝国―十八世紀
第7章 未亡人クリコと女性たちを虜にした味―十九世紀
第8章 エイダ・コールマンと「アメリカン・バー」―二十世紀
第9章 密輸酒の女王ガートルード・リスゴー―一九二〇年代
第10章 テキーラとズボンとルーチャ・レジェスの栄光―一九三〇〜四〇年代
第11章 サニー・サンドと「ビーチコマー」―一九五〇年代
第12章 レディースナイトはベッシー・ウィリアムソンとともに―一九六〇〜七〇年代
第13章 ジョイ・スペンスのアニバーサリーブレンド―一九八〇〜九〇年代
第14章 ジュリー・ライナーは午後三時過ぎのバーテンダー―二〇〇〇年代
第15章 アピウェ・カサニ・マウェラの新風―二〇一〇年代
エピローグ

出版社・メーカーコメント

酒の世界史において「酒」を生みだし育ててきた女性たちの存在は大きい。古代、酒の醸造は女たちの仕事、中世の修道女はホップを加えたビールを生み出し、女性錬金術師が「蒸留」の技術を見出した。だが、酒が発展し経済力を生み出すようになると、男たちが取り上げて女たちを排除する。その抑圧をたくましく潜り抜けて酒と酒文化を進化発展させた女たちも存在した。古代から21世紀にいたるまで、中東、欧州、アジア、アフリカ、アメリカ大陸まで、「女と酒」の世界史を豊富なエピソードと軽快な辛口ユーモア満載で描く。<目次より>第1章 酔った猿とアルコールの発見−−有史以前第2章 クレオパトラの飲酒クラブ−−古代世界第3章 聖ヒルデガルトと修道女たちの愉しみ−−中世前期第4章 李清照と悪魔の日曜学校−−中世中期第5章 規範を笑い飛ばすメアリー・フリス−−ルネサンス期第6章 女帝エカテリーナのウォッカ帝国−−18世紀第7章 未亡人クリコと女性たちを虜にした味−−19世紀第8章 エイダ・コールマンと「アメリカン・バー」−−20世紀第9章 密輸酒の女王ガートルード・リスゴー−−1920年代第10章 テキーラとズボンとルーチャ・レジェスの栄光−−1930〜40年代第11章 サニー・サンドと「ビーチコマー」−−1950年代第12章 レディースナイトはベッシー・ウィリアムソンとともに−−1960〜70年代第13章 ジョイ・スペンスのアニバーサリーブレンド−−1980〜90年代第14章 ジュリー・ライナーは午後三時過ぎのバーテンダー−−2000年代第15章 アピウェ・カサニ・マウェラの新風−−2010年代

著者紹介

オメーラ,マロリー (オメーラ,マロリー)   O’Meara,Mallory
数々の受賞歴とベストセラーをもつ作家であり、歴史研究家、脚本家、独立系映画会社プロデューサー。愛読家に人気のポッドキャスト「Reading Glasses」で共同ホストを務める。本書は2022年のジェームズ・ビアード財団賞を受賞
椰野 みさと (ヤノ ミサト)  
早稲田大学第一文学部卒。英語教育系出版社勤務を経て、現在は学術書を中心とした編集職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)