• 本

「お金」で読み解く世界史

SB新書 388

出版社名 SBクリエイティブ
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-7973-8866-4
4-7973-8866-8
税込価格 880円
頁数・縦 239P 18cm

商品内容

要旨

古代エジプトから近代が始まる前までをお金と経済で読み解くユニークな世界史。教科書が描かない、政治や戦争とは違った視点でつかむ世界史の本質。

目次

第1章 経済活動の始まりと貨幣の誕生(メソポタミア文明 前一八〜前一七世紀―ハンムラビ王政下の繁栄は国内の安定に支えられた
古代オリエント 前三〇〜前一〇世紀―エジプトとメソポタミア それぞれの金と銀
リディア王国 前八〜前五世紀―大規模な商業活動が貨幣経済を誕生させた ほか)
第2章 拡大する市場と東西交易(ヴァイキング 九〜一一世紀―海賊行為だけではないヴァイキングの商業活動
中世のイスラム経済 七〜一〇世紀―金と銀の動きがイスラムの命運を左右した
唐末・五代・宋 八〜一〇世紀―文化レベルの高さが宋代の発展を裏づけた ほか)
第3章 一体化する世界と資本主義の伸長(大航海時代 一五〜一七世紀―大航海時代の始まりは重商主義の幕開けだった
オスマン帝国とムガル帝国 一六〜一八世紀―ヨーロッパの影響を受けたイスラム世界の斜陽
ロシア帝国 一二〜一七世紀―ロシアにとって毛皮は金に並ぶ物資だった ほか)

おすすめコメント

歴史を本当に動かしたのは「お金の流れ」だ 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ――。」 19世紀後半、ドイツを統一した鉄血宰相ビスマルクは、そんな至言を残した。 では、教養としての歴史がブームないま、本当に学んでおくべき歴史とは何だろうか? この本では、政治や戦争、文化で語られがちな歴史を、視点を変えて、個人の蓄財から商売、貿易、金融、商社や国家の財務まで含めた「お金の流れ」から読み解き、歴史の本質をつかむもの。 本書を読むことで、国家や王室、政権などの栄枯盛衰のパターン、国家や王室よりも本当は世界を動かしていた存在、戦争の勝敗を本当に裏側で左右していたこと、お金をめぐる執着や欲望が時として世界史を揺るがす大きな事件を引き起こしたこと、現在の資本主義社会のシステム(金融システム)のはじまりなどが理解でき、古代から産業革命前の人類がいかに財や富を追い求めてきたかをることで、歴史を本当に動かしていたのが「お金の流れ」であることが頷けるはずである。

著者紹介

関 眞興 (セキ シンコウ)  
1944年、三重県生まれ。歴史研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備校世界史講師を経て、著述家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)