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桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ?新しい事実、知られざる由来とは

サイエンス・アイ新書 SIS−399

出版社名 SBクリエイティブ
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-7973-8931-9
4-7973-8931-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 191P 18cm

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要旨

日本で季節の風物詩として語られる植物の代表格といえば、「桜」だろう。入学や就職の時期に合わせるかのように美しく、清らかな薄紅色の花を盛大に咲かせ、わずかな期間の後に散っていくと思われている。そのはかなさも日本人の心象にマッチし、花見の習慣などともに日本文化を彩ってきた。しかし、どのように育ち、咲き、実をつけ、枯れるのかといった「生き物」としての桜の十分な知識を身につける人は意外と少ないのではないか。本書では、20年以上にわたり、樹木学、植物分類学、森林生態学といった領域から「サクラ」を研究している著者が、知られざる桜に関するトピックスや、‘染井吉野’をはじめとする栽培品種について、また日本の歴史・文化と桜との関わりなどを詳しく解説。「新しい桜の見方」に触れることができる。著者は現在、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 多摩森林科学園 チーム長。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年03月27日]

商品内容

要旨

桜は、底知れぬ魅力をもっています。けっこう知っているつもりでも、どのように育ち、咲き、実をつけ、枯れるのかをあらためて見ていくと、想像もしなかった事実や歴史に出合えるでしょう。そこで本書では、生き物としての桜を20年以上研究している著者が、その知られざる面を中心に、50のトピックスにまとめました。現地調査やDNA分析、歴史的資料とともに「科学的な謎解き」を楽しみつつ、「新しい桜の見方」に触れられる1冊です。

目次

第1章 サクラの不思議(サクラは1年中咲いている
桜切る馬鹿?
巨樹・老木の桜 ほか)
第2章 “染井吉野”の真実(“染井吉野”は一斉に咲く?
花の色はうつりにけりな
葉が出る前に花が咲く ほか)
第3章 桜と日本文化(天然記念物の桜
奈良時代のお花見は梅
吉野は桜の代名詞 ほか)
終章 日本人は桜に魅惑される

著者紹介

勝木 俊雄 (カツキ トシオ)  
1967年福岡県生まれ。1992年東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。農学博士。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所多摩森林科学園チーム長。専門は樹木学、植物分類学、森林生態学。20年以上にわたってサクラを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)