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殿様は「明治」をどう生きたのか

歴史新書

出版社名 洋泉社
出版年月 2014年4月
ISBNコード 978-4-8003-0379-0
4-8003-0379-6
税込価格 1,023円
頁数・縦 222P 18cm
シリーズ名 殿様は「明治」をどう生きたのか

商品内容

要旨

江戸時代に各地を治めていた藩主は、明治には華族として「鹿鳴館」で開かれる舞踏会場で華やかに踊っていたというイメージでとられがちである。だが、実際には極貧生活にあえぐ者があれば、宮司となって世間の片隅でひっそりと生きる者、はたまた外交官として世界各地を飛び回る者もいた。こうした十四人の元殿様の知られざる生き様をテレビなどでお馴染みの河合敦が紹介する。

目次

第1章 維新の波に抗った若き藩主たち(松平容保(会津藩)―朝敵にされた悲劇の大名
松平定敬(桑名藩)―容保と行動をともにした実の弟
林忠崇(請西藩)―藩主みずからが率先して薩長と戦う
徳川茂承(紀伊藩)―敗走した旧幕府軍兵をかくまう)
第2章 最後の将軍徳川慶喜に翻弄された殿様(徳川昭武(水戸藩)―兄慶喜の身を案じた仲のよい弟
松平春嶽(越前藩)―徳川慶喜に裏切られ通しの坂本龍馬の理解者
山内容堂(土佐藩)―晴らせぬ鬱憤を酒で紛らわせる
徳川慶勝(尾張藩)―実の弟容保と刃を交え、旧家臣たちに心を砕く
徳川家達(静岡藩)―幼くして徳川宗家を継いだ十六代目当主)
第3章 育ちの良さを活かして明治に活躍(蜂須賀茂韶(徳島藩)―祖先の不名誉な噂を払拭するために外交官や官僚として活躍
浅野長勲(広島藩)―三人の天皇と心を通わせた最後の大名
岡部長職(岸和田藩)―長年の欧米生活で身についたマイホームパパ
上杉茂憲(米沢藩)―沖縄の近代化に尽くそうとした名門当主
亀井茲監(津和野藩)―国づくりは教育にありを実践)

著者紹介

河合 敦 (カワイ アツシ)  
1965年東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。文教大学付属中学校・高等学校教諭。早稲田大学教育学部講師。教育活動のかたわら精力的に執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)