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どうして?で読み解く零戦発達史

出版社名 イカロス出版
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-8022-1648-7
4-8022-1648-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 240P 21cm

商品内容

要旨

太平洋戦争緒戦において日本海軍の快進撃の立役者となった「零戦」こと零式艦上戦闘機。同時代の他国の戦闘機を上回る高性能を誇った名機・零戦は、改良による性能向上が図られた上、後継機の開発失敗などにより、さらなる改型が生み出されることとなった。本書では航空史、軍事史、機械工業史研究家・古峰文三が、非公開のものを含む資料を渉猟し、得られた知見に基づいて「零戦」発達の過程を追う。どうして零戦は改良され、多様な型式と派生型が開発されるに至ったのか?各種の「どうして」に答えを導きながら、零戦発達の歩みを明らかとする。

目次

第一章 零戦の性能向上計画
第二章 理想の零戦とはならなかったA6M3
第三章 零戦の高高度戦闘機計画
第四章 水上戦闘機構想 二式水戦
第五章 零戦の発達を妨げた「二号零戦問題」
第六章 「応急解決型」だった零戦二二型
第七章 「応急解決型」から「根本解決型」へ 零戦二二型の改良
第八章 整理された零戦改良計画 零戦四一型と零戦五二型
第九章 太平洋戦争前半までの零戦の二十粍機銃
第十章 戦争中期の二十粍固定機銃
第十一章 零戦の落下増槽
第十二章 零式練習用戦闘機はどうして昭和十九年まで造られなかったのか?
第十三章 零戦を継ぐ戦闘機候補だった「雷電」
第十四章 「零戦の再来」とはならなかった「烈風」
第十五章 戦闘馬力とは何か?「老いた名馬」ではなかった零戦
第十六章 堀越二郎の手から離れていく零戦
第十七章 零戦再生計画 五三型と五二丙型
第十八章 零戦の「金星」換装計画
第十九章 零戦の防火装備
第二十章 零戦の本当の調達価格を推算する
第二十一章 最後の零戦シリーズ 六〇型

著者紹介

古峰 文三 (コミネ ブンゾウ)  
「ミリタリー・クラシックス」(イカロス出版)、「歴史群像」(ワン・パブリッシング)などで兵器開発史について執筆、原資料の探索を基に工業的視点から従来にない解説を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)