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影執事マルクの迷走

富士見ファンタジア文庫 て−1−1−5

出版社名 KADOKAWA(富士見書房)
出版年月 2009年9月
ISBNコード 978-4-8291-3448-1
4-8291-3448-8
税込価格 682円
頁数・縦 331P 15cm

商品内容

要旨

「…まだ、使っていたのだね」「え、それはそうですよ、エルミナからいただいたものなのですから」マルクが差し出した銀時計にエルミナが触れた瞬間。エルミナは、“在るはずのない景色”―瑞々しい野原の中の、まだ蜃気楼ではないヴァレンシュタイン家の庭―に、一人佇んでいた。「…揺り籠に、囚われたというのか」それは、“アルス・マグナ”が見せる“精杯の姫”のための世界。あるいは、“精杯の姫”が“アルス・マグナ”のために見る夢か。奇妙な時の狭間に落ちたエルミナが辿る、忠実な執事たちとの愛しき日々の欠片たち。この追憶は、エルミナを何処へ誘うのか…。

おすすめコメント

マルクと過ごした愛しい日々の断片がキラキラ光る、珠玉の回想編依然として不安定なエルミナの心は、<精杯の姫>のために用意された世界を彷徨いはじめる。賑やかになる屋敷、秘密と願い、そのはじまりへ。巻き戻される愛しい時間の中で、エルミナはある「場所」へと辿り着く−−

著者紹介

手島 史詞 (テシマ フミノリ)  
第19回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作「沙の園に唄って」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)